【天気】晴れ(強風)
【走路】---
【現在地】沖縄県那覇市
【宿泊地】ゲストハウス「アルファ」
【走行距離】---
【総走行距離】---
【話しかけてくれた人】---
【総計】---
【出費】500円
【内訳】パン
【特記事項】---
【走破地図】---
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『ト、トイレに行かせてください...』
男の膀胱は、いや直腸も含めて、すでに限界に達していた。
ここは県内のとあるコールセンター。
引っ切り無しに鳴り続ける電話に対応するため、男は椅子に磔になっている。
「パソコンを買ったが動かない」「エアコンから異臭がする」
電源を入れておらずパソコンが起動できない年寄り、
赤ん坊の脱糞をエアコンからの異臭と勘違いする若い女から、
理不尽な罵倒の電話を受けることもしばしば。精神的にも疲弊しきっている。
許可がなければトイレにさえ行くことはできない。
仲間は500人を超える。しかし8割が非正規雇用のこの職場。
就職難が雇用条件の悪化に拍車をかけた。
時給は都内の半額、隣の席とは肩が触れるくらいの間隔、
休憩所にあふれる人とゴミの鼻をつく悪臭。
もう何十件の電話を受けただろうか。
今朝から水さえ飲めない状況が続くが"声の笑顔"は欠かせない。
顔が見えないのをいいことに客からは辛辣な言葉を浴びる。
文句があれば些細な事でもすぐ電話を寄越すくせに、
礼をするためわざわざ連絡をしてくる人なんてほとんどいない。
一体、自分は何のために働いているのか。
趣味もなく、結婚とも縁がなく、勤続7年目を迎えた。
先ほど頭をよぎった"仲間"も虚しいもので、言葉を交わしたこともない。
友人と呼べる同僚もおらず、休日は食べて寝るだけの生活。
『もう限界です、トイレに行かせてください...』
男はトイレに向かう。用を足すためではない。
席を立てず、粗相をしてしまった後処理をするためだ。
もう限界だ、自分は何のために働いているんだろう...。
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ほぼ全部がフィクションですw 実際の職場はもっと快適ですw
今日もバイトでどうにもネタがないんで...許してくださいw
コールセンターのあれこれについては、もう少し落ち着いてから
改めて社会に問いたいと思います(*´v`*)