先週、母が救急車で運ばれた。

坐骨神経痛を患っていて、歩行が困難になっていたのだが、

その日までは、トイレには行けていた。

だが、その日はトイレまで行けず、糞尿を垂れ流してしまった。

父は起こすことが出来ず、実家の前に住んでいる妹を呼んだ。

二人でも起こすことが出来ず、救急車を呼び、そのまま入院した。

妹から連絡があり、病院に行き、医師からMRIの結果を聞いた。

それ自体は予想よりも少し悪かったが、驚いたのは入院によって

認知症が悪化するという話しだった。

この一ヵ月、母の記憶はあやふやな感じがあり、認知症を疑っていた。

それが悪化するとは・・・。

だが、入院してわずか二日で、認知症は進んでしまったようだ。

時に自分がどこにいるか分からなくなる。

午前か午後かも曖昧になる。

そして、「アタシはここにいるの?」と聞く。

父と妹と相談して、退院(?)したら介護施設に入れるべく、

役所や社会福祉士の方と相談しながら、色々と調べ始めた。

問題は、父の方が認知症の度合いが強いことだ。

母の入院を機に、父の妄想(?)が激しくなり、「俺は青酸カリを飲んで死ぬ」と、

夜の八時に電話が来た。

実家に向かった。日曜の夜だったこともあり、思ったよりも早く着き、日付が変わるまで話した。

それが一昨日のこと。

そして、今は全てがご破算になってしまった。