それは店員の一言から始まった。

店員A:「プレゼント用ですか?」
私: い、一応。
店員A: いくつぐらいの方ですか?
しばし、沈黙して
私: 30ちょっと前です。
このあと、2人に間に、表現出来ない、不思議な空気と間ができたことは、懸命な読者なら想像に難くないバズだ。
これは、
池袋の街を徘徊して、一日買い物をした
あるB面の人の物語である。
(ま、私のことだけど。。)
そう、ここはティーンズの雑誌とかに掲載されてる
チープなアクセサリー店。
平均数千円程度。っていうか千円程度のものもあるほどだ。
前回行った時は、話しかけて来なかったから油断していた。
不意打ちに会い、一瞬の隙をつかれた。
そんな中高生の行く店に私がいること自体が稀有なのに
それに咥えて(いや、加えて)、30歳近い人のプレゼント用に買おうとしているのである。
しかし、なんと答えるべきだったのか。
まさか、えーと16才とでも言って欲しかったのか。
それこそ犯罪の匂いがするんじゃないか。
そもそも、こんな中高生しか来ないお店の店員が
普通のジュエリーのお店みたいなことを聞くのがいけないはずだ。
そう、強く思った。
とはいっても、現場の状態は、もはやオカルトと言っても過言ではない。
中高生、30歳、チープなアクセ、
変な客(私)
そして、異様な空気。
何が出てきても不思議じゃない気さえしてきた。
フォローなど、出来ないことはわかっていた。
しかし、
どうしても耐えられなかった。
ごまかすために言わずにはいられなかった。
私: 「幼く見えるんですよ」と。
しかし、店員の表情を見て悟ったよ。
痛恨のミスだ。
そもそも見た目とかの問題じゃない。
1000円や2000円程度のものをB面の私が
30歳近い人にプレゼントしようとしてることが
おかしいのである。
そうなると、もう止められない。
私: 「とりあえず、良くわかんないので、何個か適当に買います。」
もうやけくそだ。
単価が安ければ、
単価×数量=総額
の数量を増やして、この事態を収めるしかない、
そう思った。
「これください、あと、これとそれと、、」
「あ、あとそれも。」
店員は、ほぼ品物も見ないで指差す私に、一瞬面食らったみたいだが、「プレゼント用に一つずつ包みますね」
と言った。
じょ、冗談じゃない。
もう立ち去りたいの。
と、心で叫んだ。
店員は知らないけど、
背中が汗で、びっしょりなの。
ここを今すぐ立ち去るには言うしかない。
私に迷いはなかった。
「適当にまとめて、そのまま袋に入れるだけでいいです。」と。
もはや、プレゼントとか、30歳とか1000円などの
不整合を修正する方法などないし、
どうでもいいの。
私が帰って、自分でつけて遊ぶんだから。
(^_^;)
そして、とにかく今、無事にここにいる。
意味なく買った4つのチープなネックレス達とともに。
※写メは、平静を取り戻したあと、
マツキヨで黒のストッキングと「寝ながら美脚」とか、
「ビューティーソックス」なるものを買い、
さらに近所の薬局で買ったルージュとグロスとリップブラシ。
さらに、ワンピース用のベルトを2本買ったよ。
なんか最近、メチャメチャ服とか買っている。
多分、病気です。
