フランスの2つの社会派映画 「アテナ」と「ガガーリン」
パリ郊外の団地と若者たち同時期に偶然2つのフランス映画を見ました。 「アテナ」は2022年のベネチア国際映画祭出品でNETFLIX配信中。Watch ATHENA | Netflix Official SiteThe tragic killing of a young boy ignites an all-out war in the community of Athena, with the victim’s older brothers at the heart of the conflict.www.netflix.com 「GAGARINE/ガガーリン」は2020年のカンヌ国際映画祭に出品され、WOWOWオンデマンドで配信中。2/25 公開『GAGARINE/ガガーリン』公式サイト2/25公開『GAGARINE/ガガーリン』公式サイト。消えゆくガガーリン団地で僕が見つけた、思い出と光。カンヌに彗星の如く現れた2つの若き才能によるかつてないエモーショナルな青春。gagarine-japan.com2つともパリ郊外の、貧困層の住む団地が舞台になっています。テイストは全く対照的です。「アテナ」はアテナ団地で繰り広げられるサスペンスで、アルジェリア系の3兄弟のうちの一人が何者かに殺害される事件をきっかけに暴徒化した若者集団が警察署を襲い、団地住民を巻き込んだ警察との衝突が、独特でスリリングなカメラワークで描かれます。一方「ガガーリン」は、宇宙船ガガーリンから名を取った団地(実在する)が、老朽化のため取り壊されるのですが、それに抗う一人の若者を主人公にして、静か且つファンタジックなテイストで描かれていきます。両作品に共通するのは、フランス社会における、経済的格差を強いられる移民の、体制や社会への不満、社会の鬱屈としたものの象徴として、パリ郊外の団地という所にあります。同じ時期に見比べると描き方は違っても、根底にある共通の価値観は、現在の日本ではそこまで大きくないものの、しかしながら移民問題は、将来起きうるかもしれないと考えると、決して遠い国の出来事とは思えません。現代フランスにおける移民の子孫たち――都市・社会統合・アイデンティティの社会学Amazon(アマゾン)1,808〜7,674円移民と現代フランス ―フランスは「住めば都」か (集英社新書)Amazon(アマゾン)1〜2,807円移民社会フランスで生きる子どもたちAmazon(アマゾン)192〜6,061円【WOWOW】日本全国に選りすぐりのエンターテインメントをお届けしているテレビ局