君がこの日記を読んで、理解するまでに私たちの関係は続いているだろうか…

「Việt Nam」
ベトナムという国…
私の中では、もう小学校に入学した時点で認識していた国だ。
もう40年近く昔の話である。

というのも、私が生まれ育った街には、アメリカの空軍基地があり、ベトナム戦争全盛期には私の住んでいた街からも多くの爆撃機や輸送機がベトナムに向けて飛び立って行った。
また、私たちの街は、その基地の兵隊相手に商業で発達した街と言っても過言ではない。

さらには、当時基地に収容しきれない兵隊たちは、基地の外の米軍ハウスに住んでいた人たちも多く、私の家族も当時は空き家になった米軍ハウスに住ませてもらっていた経緯がある。

子供のころから私の中でベトナムという国は、さほど親近感こそは無いものの、世界各国の中でも上位に記憶していた国であった。

1988年にアメリカで「 Good Morning, Vietnam」という映画が公開された。

これは、ベトナム戦争の拡大期の1965年、アメリカが南ベトナムに兵を送り込み続けていたサイゴン(現ホーチミン市)とその近辺を舞台に、兵士の士気高揚のために送り込まれた一人の空軍兵DJが、AFNで規則無視のハイテンションで型破りなラジオ放送を行う。
『レインマン』のバリー・レヴィンソン監督がメガホンを取り、ロビン・ウィリアムスが人間味溢れる型破りなDJ、エイドリアン・クロンナウアを演じている。サイゴン市内におけるベトコンによる爆弾テロなどのシーンこそあるものの、交戦シーンや残酷なシーンなどの戦争映画に付き物のシーンがほとんどと言っていいほどない点が、他のベトナム戦争映画と一線を画する。
他のベトナム戦争映画に多くみられるような、あからさまな反戦(あるいは戦争の美化)を謳いはしないが、戦争のむなしさや冷酷さ、アメリカ軍内の硬化した体質や情報操作、アメリカ人のベトナム人に対する人種差別やベトナム人女性蔑視、そしてアメリカによる他国への一方的な価値観の押し売りを柔らかに批判した快作と評され、ロビン・ウィリアムスがアカデミー主演男優賞とゴールデングローブ賞主演男優賞候補になるなど高い評価を得ている。なお、主人公クロンナウアは実在の人物で、現在は弁護士をしている(en:Adrian Cronauer)。また登場する番組はクロンナウアが1965年から66年までAFVN(Armed Forces Viet-nam Networks、ベトナム米軍放送)で担当していた「Dawn Buster」をモデルにしたもの。(以上、Wikipediaより抜粋)

これまでいくつもの戦争を題材にした映画を観てきて、特にベトナム戦争物は好んで観て来た私だが、この映画は、これまで観て来た「プラトーン」や「ハンバーガーヒル」とは明らかに一線を画する作品であった。戦闘シーンが一切描かれていないのも、異色を放っていた。


この作品の中で、Chintara Sukapatanaという女優さんが演じる白いアオザイを纏った少女に、私は衝撃を覚え、私のベトナムへの興味が徐々に膨らむこととなった。
(しかし、この女優さん、実はタイランドの人だったらしい…笑)
Chintara-Sukapatana



こうして「áo dài」と「Non la」に憧れて、より一層ベトナムLikeになった私ではあるが、結局タイに旅行に行った時も、飛行機の窓から「あぁ、今見えてる景色がベトナムだな…」などと想うばかりで、実際には行った事も調べたことも無く、ただただ漠然とベトナムLikeのまま20年もの年月が過ぎてしまったわけである。。。


おしまい