今年、デビュー３０周年を迎える佐橋佳幸というギタリストを知ってますか？

彼が松たか子の旦那で、「山弦」というアコギ・デュオの一人であることくらいは知っていたが、８０年代以降の日本の多くのヒット曲に作者、アレンジャー、プロデューサーとして参画していたことは知らなかった。

そんな彼のコンサートの模様を収録したＮＨＫ・ＢＳの番組「名曲のかたわらにサハシあり　～ギタリスト佐橋佳幸　３０周年記念公演～」を見た。
かれが関わったヒット曲を年代順に演奏していくのだが、ギターを弾く佐橋のとなりに入れ代わり立ち代わり現れるミュージシャンが豪華だ。ＥＰＯ，渡辺美里、佐野元春、大貫妙子、スターダスト☆レビュー、小田和正、松たか子、Ｃｈａｒ、仲井戸麗一、小坂忠・・・・それぞれが１曲のみ歌って入れ代わっていく。さながら８０～９０年代のオールスター・ポップ・コンサートだ。それだけ佐橋佳幸は、そうそうたるミュージシャンの曲に参画し、それぞれのミュージシャンから頼られ信頼されていたのだろう。

松たか子との夫婦共演も興味深かったが、とりわけゴージャスだったのが、Ｃｈａｒの「シャイニン・ユー、シャイニン・デー」。ホーンも入ったフル・バンド。バック・コーラスには、小田和正、松たか子、スターダスト☆レビューの根本要の３人。そこに、フェンダー・ムスタングを抱えたＣｈａｒが、自らのファースト・アルバムの１曲目を飾った曲をなつかしげに楽しげに歌い始める。そしてギター・ソロはもちろん佐橋佳幸とのバトルだ。スリリングだけどあたたかいムード漂うアドリブをバック・コーラスの松たか子がにこにこしながら眺めているのもいい。でも、この曲のレコーディングには佐橋佳幸は参加してないと思うんだけどなあ・・・・。それにしても、あの小田和正が真剣にＣｈａｒのバック・コーラスをするとは驚きだった。

信頼しあった音楽仲間っていいなあ・・・・とつくづく感じ入ったライブ・ステージでありました。

最後に一句。　　「冬熱き　　Ｃｈａｒとサハシの　　バトルかな」