知り合いが更年期かもと言っていたので、書いてみました。
更年期障害
思春期の女性の卵巣には、数十万個の卵胞がありますが、閉経が近くなる40歳前後を境にその数は急激に減少していき、50歳になると、数千にまで減少すると言われています。その減少にともなって、卵巣の機能も衰えていきます。卵巣の機能が衰えてはじめると、中でつくられる卵子(卵胞)の成熟も鈍り、卵子が育たないことにより排卵するために、それまで分泌されていたエストロゲンなどの女性ホルモンの量が減少していきます。
閉経前後の時期は、卵巣からのホルモン分泌が低下する一方で、間脳の視床下部から指令を受けて、脳下垂体からは性腺刺激ホルモンが分泌されますが、指示を出しても女性ホルモンが卵巣から十分に分泌されず、どんどん性腺刺激ホルモンが分泌され、さらにホルモン環境がアンバランスになっていきます。特に脳の視床下部には、ホルモンをコントロールする中枢だけではなく、情動や自律神経の働きを司る中枢が集まっているので女性ホルモンのバランスが乱れると、自律神経の働きや情動にまで影響が及び、さまざまな症状が現れます。
このようなホルモンバランスの乱れやエストロゲンやプロゲステロンの低下などにより、脳内の自律神経中枢の働きが失われ、その結果、のぼせや眩暈(めまい)、情緒不安定、不眠などのさまざまな身体的・精神的な不調・異変が現れはじめます。この症状を更年期障害といいます。
更年期障害の原因は
自律神経中枢の失調が更年期障害の大きな原因ではありますが、その人の体質や性格、また他人や社会との接触による外的なストレス、はたまた子供から手が離れたことによる孤独感など、ほかにもさまざまな要因が存在しており、これらの要因が更年期障害の症状悪化を後押ししています。
更年期障害の症状は個人差がありますが、軽い症状を含めると約8割の女性が何かしらの更年期障害の症状を自覚しています。そのうち、仕事や家事が手につかず体調を崩して寝込みがちになってしまうなど、日常生活に支障をきたすほど重い更年期障害であると診断された人は、全体の約3割にもなります。