※この記事には広告(PR)が含まれます。感想と考察は、放送内容をもとにしています。
※『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』第5話「天使様と初詣」のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意を。

 

第5話は、眠った真昼に自分のベッドを貸した周が、初詣で両親に背中を押される回だ。寝たふりの種明かし、着物とおしるこの照れ、そして真昼が「信頼」と言い切る場面まで、静かな恋の山場が続く。

 

先に要点を三つ置く。

 

①周が三つの手を並べてから真昼を寝かせた理由と、真昼が寝たふりで確かめていたこと。

②着物姿と初詣、おしるこの一口、頭を撫でる一瞬が、二人の距離をどう縮めたか。

③真昼が周を「信頼している」と言い切った意味と、手をつないだ噂が広がる学校の空気。

 

年の初めに、静かに距離が縮む恋が好きな人には刺さる。派手な事件や急展開を求める人には物足りない。

 

この記事を書いた人:櫻田泰憲(札幌在住・62歳)

 

 

 

▼ 前回からの流れ

前回は、クリスマスの回だった。今回の冒頭で周が口にする「また風邪を引くぞ」の一言から、年末をともに過ごしてきた二人の近さがうかがえる。

前回の記事➤ 第4話「クリスマスの天使様」

原作レビューも書いています➤お隣の天使様 原作レビュー


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除夜の鐘で始まる第5話のあらすじ。二人で迎える新しい年

 
雪の積もる初詣の神社と、温かな室内に並ぶおしるこや鏡餅。除夜の鐘が響く新年の夜を背景に、「ふたりの新年が始まる」と信頼が恋に近づく様子を表現した画像。
年が明けて、ふたりの距離も少し縮まったな。
 

除夜の鐘が鳴り、新しい年が明ける。周と真昼は「明けましておめでとう」と言い合う。周は、二人で年を越すのは妙な気分だとこぼす。真昼は「今年もよろしくお願いしますね」と返す。

 

周が「こっちがお願いする立場」と苦笑すると、真昼は「それは否定できませんね」と受け流す。二人はそれぞれ携帯に届いた連絡へ返信を打つ。周の画面には、樹と母からの連絡が並んでいた。母の文面には「明後日」の文字が見える。

 

眠る真昼を前に、周が並べた三つの手

やがて周は、真昼がその場で眠っているのに気づく。「こんなところで寝たらまた風邪を引くぞ」と声をかけても、返事はない。真昼はこの日一日、おせち作りに走り回っていた。風邪はすっかり治ったと言っていたが、少し無理をしていたのだろう。周はその理由を察する。

 

起こすか、戻すか、寝かせるか。周は頭の中で三つの手を並べる。

 

 
周が並べた手 周が退けた理由
一、無理に起こす 疲れて熟睡する真昼を叩き起こすのは、はばかられる
二、真昼の部屋へ戻す 服を探って鍵を出し、女性の部屋へ無断で入るのはダメだ
三、自分のベッドで寝かせる 自分がソファで寝れば済む。これが精一杯の労りと妥協
 

周は三つ目を選ぶ。真昼を寝かせ、「おやすみ」と声をかける。眠る顔は可愛いのに、あまりに無防備で困る。朝になれば、さぞ驚くのだろうと周は思う。

 

寝たふりの種明かしと、元日の朝のベッド

 
元日の朝日が差し込む部屋に、白い布団のベッドと二つのマグカップ、鏡餅が並ぶ。「寝たふりが明かした信頼」の文字とともに、周と真昼の距離が縮まる新年の朝を表現した画像。
寝たふりひとつで、気持ちが見えることもあるんだな。
 
 

朝、二人は「おはよう」「おはようございます」と交わす。周は「お前が俺のうちで寝たからここで寝かせた。他意はない」と説明し、何もしていない自分に感謝してほしいくらいだ、と続ける。

 

すると真昼が尋ねる。周くんは、ほっぺを触るのが好きなのか。クリスマスの時も、昨日の寝る前も触っていた、と。真昼は、ベッドに下ろされる間際で目を覚ましていたのだ。

 

周が「起きてたのかよ」と驚くと、真昼は寝たふりをするしかなかったと答える。周が何かするとは考えなかったのか、と問われても、真昼は迷わない。周くんはそんなことをしないと思っていたし、それを確かめるために寝たふりをした、と言う。

 

周は「信用してもらったならいいけど、次からはやるなよ。俺も男だからな」と釘を刺す。真昼は、わかっていますと返す。周が「何かしてほしいのか」とからかうと、真昼は「そんなことあるわけないでしょう」と退ける。周は、そこは俺のベッドなんだけど、とぼやく。

 

両親の来訪と、初詣のための着物の支度

そこへ、周の両親が訪ねてくる。父の修斗は「半年ぶりだね」と声をかけ、周は「久しぶり、父さん」と応じる。母の志保子は、いろいろ持ってきたと大荷物を見せ、真昼の居場所を尋ねる。真昼が「お久しぶりです」と挨拶する横で、周は志保子と会ってから一ヶ月も経っていない、と突っ込む。

 

修斗は真昼に向かって、周の父の藤宮修斗だと名乗る。志保子から話は聞いている、いつも息子が世話になっている、と続ける。真昼も、こちらこそお世話になっていますと返す。志保子は、周はだらしないから、とからかい、修斗がたしなめる。

 

志保子は、周が真昼を名前で呼ぶようになったことにも触れる。息子が可愛い女の子と仲良くしている姿を見るのはいいものだ、と笑う。そして志保子は本題を切り出す。娘に着物を着せて初詣に行くのが夢だった。着物は持ってきたので、真昼に着てほしい、と。

 

周は、真昼がいいなら着せて行ってくればいい、と答える。周が行かない前提で話すので、両親から「なぜ来ない前提なのか」と突っ込まれる。周は、真昼と出かけて学校の人間に見つかるのが困る、と理由を明かす。志保子は、バレなければいい、と押し切る。

 

修斗は、身なりをきちんと整えれば周はかっこいいと言う。周は、親のひいき目が過ぎる、樹にも似たことを言われた、と返す。樹は周が認めるほどの人物だと両親が話すと、周は「いい奴だ。俺にはもったいない」と言い切る。

修斗は、周に尋ねる。

 

ここに来てよかったか、と。周は「楽になった」と答え、修斗は「そっか、よかったよ」とうなずく。やがて支度が終わり、志保子は真昼を飾りつけがいがあったと褒める。修斗も「とても似合っている」と言い、志保子は周に感想を促す。周は「似合ってると思う」とだけ言い、母から「そういうところがダメ」と叱られる。

 

初詣とおしるこ。重なっていく照れ

雪が残る神社の境内を背景に、焼き餅入りのおしること温かいお茶が並ぶ初詣の風景。「着物姿で並んだ初詣、心の距離がぐっと近づく」の文字が、二人の照れと親密さを表現している。
おしるこ一杯で、照れた気持ちまで温まるんだな。
 
 

神社で顔を合わせた周は、着物姿の真昼にあらためて言葉を足す。いかにも清楚な和装美人という感じで、可愛いしきれいだ、と言い切る。褒められるのは嫌いだったか、と気づいて詫びる周に、真昼は嫌ではないと答える。そして、周くんもかっこいいです、と返す。周は「それはずるい」と顔をそむける。

 

真昼が裾を気にして歩きにくそうにすると、周は「手を貸せ」と手を差し出す。長く祈っていた真昼に、周は何を願っていたのかを尋ねる。真昼は、無病息災と、このまま穏やかな日々が過ごせますようにと答える。周が「うちの母さんがいたら穏やかでない」と笑うと、真昼は、それはそれで楽しめるものです、と返す。

 

参拝のあと、真昼はおしるこを、周は甘酒をそれぞれ手にする。周は真昼のおしるこを一口もらっていいか、と頼む。真昼は少し戸惑いながら、どうぞと差し出し、自分も周の甘酒をもらう。真昼が甘さに言葉を詰まらせると、周は口に合わなかったのかと尋ねる。

 

真昼は、ケーキの時は気づいたのに、なぜこれは気づかないのかと指摘する。周は自分のうかつさに気づいて詫び、嫌だったかと問う。真昼は、嫌ではない、恥ずかしかっただけだと答える。周は、樹たちと同じノリでやってはいけなかったと反省する。

 

真昼が、周は樹たちとは普段そういうことをするのか、と尋ねる。周は、友達だからな、と答える。真昼は、自分と周も友人だから平気ですと言い張る。今日は疲れただろうと周が気遣うと、真昼は、楽しかったですし、少し幸せな気持ちがわかったので、と続ける。周は思わず真昼の頭を撫でる。

 

髪が乱れると抗議する真昼に、周は、お前にしかしない、と言ってしまう。

 

真昼は、事前に言ってほしいと文句を言う。女の子の頭を軽々しく撫でるのはよくない、とも釘を刺す。周がもう少し撫でてほしいのか、とからかうと、真昼は「からかわないでください」と言い返す。そして「周くんのバカ」と口にする。周は「バカはどっちだ」と返す。

 

別れ際の「信頼」と、広がる噂

帰る時が来る。真昼が「もうお帰りになるのですか」と尋ねると、母は、仕事があるので仕方ない、本当はあと二日はいたかった、と答える。次は周がこちらへ来る番だと言われ、周は「夏休みには帰ります」と応じる。そして、真昼を連れて来いという圧力だな、と内心でぼやく。

 

修斗は真昼に、素直ではない息子だが、見ていれば分かりやすく心優しい子だ、これからも仲良くしてくれるとうれしい、と頼む。周は、本人の前で言わないでくれ、と頼む。真昼は、周くんが誠実で優しい人だと常々感じている、仲良くしてほしいのはこちらのほうだ、と答える。

 

周が、お世辞は言わなくていい、と言うと、真昼は、思ってもいないお世辞を言う人に見えますか、と問い返す。そして、周の人柄を好ましいと思ったから信頼しているし、共に過ごすこともよしとしているのだ、と言い切る。周は戸惑いつつ、こっちに来てよかったと胸の内でつぶやく。

 

場面は学校へ移る。A組の椎名真昼に彼氏がいるらしい、初詣で男の子と手をつないでいた、結構かっこいい人だったらしい、という噂が、生徒たちの間に広がっている。樹が周に声をかけるが、周は「知らん」「関係ない」と突っぱねる。樹は、周は隠れているが顔がいい、と笑う。

 

真昼は周に、相手が周だとはバレていないのでいいが、誤解を解くのが大変だと愚痴る。周が、手をつないだくらいで彼氏になるのか、と問うと、真昼は「知りません」と答える。真昼は、知人だと否定しておいたので、あとは噂が収まるのを待つだけだと続ける。

 

そんなに恋人に見えたのか、と真昼が漏らすと、周は、自分ごときが真昼の彼氏などありえない、と言う。真昼は「ごときじゃないです」と遮る。周は自己評価が低いが、優しく、気遣いができ、紳士的で、人柄がいい。おしゃれをした時はすごくかっこいい。真昼はそう並べて、卑下しないでと頼む。周は礼を言い、照れ隠しに食器を洗いに立つ。

 

 
場面 起きたこと
大晦日の夜 二人で除夜の鐘を聞き、眠った真昼を周がベッドへ寝かせる
元日の朝 真昼が寝たふりだったと明かし、周の人柄を信じていたと語る
両親の来訪 志保子が着物を持参し、真昼の着付けと初詣が決まる
初詣 手を貸し、おしるこの一口を分け合い、頭を撫でる
別れと学校 真昼が「信頼」を言葉にし、学校では手をつないだ噂が広がる

 

 

 

 

 

▼ この回を象徴する一言

「周くんの人柄を好ましいと思ったから信頼していますし、こうして共に過ごすことをよしとしているのです」――真昼が、お世辞だろうと流そうとした周に向けて言い切った言葉だ。恋とも友情とも名づけず、信頼という言葉を選んだところに、この回の核心がある。

 

 

 

 

櫻田泰憲からの処方箋

疲れて倒れこむように眠った人を前にしたとき、周は慌てずに手を三つ並べてから動いた。迷う場面は、備えがあれば短くなる。家でも、誰かがうたた寝した夜のために、ソファの脇にひざ掛けを一枚置いておくといい。起こすか迷う前に、かけてやれる一枚が手元にある。それだけで、眠る人の体も、見守る側の判断も守れる。

 

 

PR うたた寝した家族にそっとかけられる一枚があれば、夜の迷いはひとつ減る。

 

 

 

 

真昼の寝たふりは何を試したのか。三つの手を並べた周の誠実さを考察

真昼の寝たふりは、周の人柄を確かめる小さな試験だった。周は三つの手を並べ、いちばん相手を傷つけない道を選んだ。

 

真昼の寝たふりを通して周の誠実さを考察するインフォグラフィック。無理に起こす、真昼の部屋へ戻す、自分のベッドで寝かせるという三つの選択肢を比較し、信頼と思いやりが表れた行動を解説している。

何もしない優しさより、考えて動く誠実さだな。

 

 

真昼は朝になって、自分から種明かしをした。周がそんなことをするとは思わなかったし、確かめるために寝たふりをした、と。眠気に負けたのではなく、信じていいかを測っていたことになる。

 

周の側から見ると、三つの手は、どれも自分の都合を後回しにする組み立てだ。起こさない。部屋に入らない。そのうえで、自分がソファへ回る代償を払う。真昼が目を開けたとき、責められる材料が一つも残らない選び方になっていた。

 

俺の現場にも似た決まりがあった。冬の夜、停電しても慌てないように、懐中電灯の置き場所を全員が口で言えるようにしておく。暗くなってから探していては遅いからだ。家でも同じで、停電の晩に家族みんなが懐中電灯の場所を知っているかどうかで、慌て方が変わる。周が並べた三つの手は、あの置き場所の確認と同じ働きをした。

 

  • 真昼が確かめたこと:周が眠る相手の前で、一線を越えないかどうか
  • 周が示したこと:運ぶ、寝かせる、自分は離れる、という三つの行動
  • 残ったもの:頬に触れていた事実を、あとで真昼に指摘される照れ

 

頬に触れた事実は、結局ばれていた。ただし真昼が口にしたのは非難ではなく、触るのが好きなのかという問いだ。信頼の上に立つ照れ、と俺は読む。

 

放送情報や各話の紹介を確かめたい方は、こちらの公式サイトで追える。TVアニメ『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』公式サイト

 

着物とおしるこで縮まる距離。初詣の照れを感想とあわせて読む

この回の照れは、着物の感想、手を貸す一瞬、おしるこの一口、頭を撫でる手の順に重なっていく。告白はない。小さな接触だけで距離が縮む。

 

晴れ着の着物と帯、雪景色の神社、湯気の立つおしるこを組み合わせた新年のイラスト。「着物とおしるこで縮まる距離」の文字とともに、初詣での照れや二人の親密さを表現している。

着物に見とれて、おしるこで照れる。若いっていいな。

 

 

志保子が大荷物で来て、着物を広げ、息子を叱りながら笑う。たとえば正月に実家から段ボールが届き、台所が一気に賑やかになる。あの空気のようだ。親が来ると、子どもの暮らしは外から測り直される。周と真昼は、その視線の中で距離を試されることになる。

 

 

場面 二人の動き 読みどころ
着付けのあと 周が「似合ってると思う」と一言だけ言い、母に叱られる 言葉が足りない周と、足してくれる親
神社で再会 周が「可愛いしきれいだ」と言葉を足し、真昼は周を「かっこいい」と返す 叱られて学んだ周が、自分から言い直した
おしるこ 周が一口もらい、真昼は恥ずかしかったと明かす 友人との距離感と、真昼との距離感の差
帰り道 周が頭を撫で、「お前にしかしない」と口にする うっかり出た本音に、周自身がうろたえる

 

 

見落とせないのは、周の言い直しだ。着付けの直後は一言で終わった感想を、神社では自分の言葉で言い切った。母に叱られた記憶が、わずかな時間で行動に変わっている。

 

おしるこの場面では、真昼が「ケーキの時は気づいたのに」と指摘する。真昼が引っかかっていたのは、一口を分け合う行為そのものだ。周は友人と同じノリで動き、真昼は意識して固まった。真昼にとって周は、もう友人の枠だけでは収まらない。この温度差が、頭を撫でる一瞬まで尾を引く。

 

隣り合う相手との距離を描いた恋なら、『タッチ』が思い浮かぶ。上杉達也と浅倉南は、隣り合う家で育った幼なじみだ。共通点は、壁一枚の近さが距離を縮めも縛りもする点にある。一方で周と真昼は、出会って日が浅い。そこへ親が来て背中を押す。時間の長さではなく、親という外の目が距離を測り直させる。ここが今作の新しさだ。

 

神社の参拝の作法を確かめたい方には、神社本庁が案内を公開している。神社本庁

 

第5話で真昼が「信頼」と言い切った意味。周の自己評価と噂から読む

真昼が選んだ「信頼」という言葉は、恋でも友情でもない場所に二人を置く。周が自分を低く見るほど、その言葉の重みが増す。

 

『お隣の天使様』第5話で真昼が「信頼」と言い切った意味を考察するインフォグラフィック。周を信頼する真昼の気持ちと、自分を普通の男だと考える周の自己評価を対比し、周囲の噂が広がる中で二人の距離が縮まる様子を解説している。

周は自分を低く見すぎだな。真昼にはちゃんと伝わっている。

 

 

 

噂の中身は、初詣で男の子と手をつないでいたというものだ。実際は、裾を気にする真昼に周が手を貸しただけである。それでも見た人には恋人に映る。真昼は知人だと否定して噂の収まるのを待つ、と淡々と話す。

 

ここで周が「俺ごときが」と口にする。自分では赤点だと思っていた答案に、先生が花丸をつけて返してきた。周の顔はそんな感じだ。真昼は花丸の理由を、一つずつ言葉にして並べる。

 

  • 優しい:人に向ける態度が一定している
  • 気遣いができる:相手の疲れや恥ずかしさに先に気づく
  • 紳士的:寝たふりの前でも一線を越えなかった
  • おしゃれをすると、かっこいい:身なりを整えた周への率直な感想

 

四つの言葉のうち三つは、この回の出来事の裏づけを持つ。お世辞ではない、という真昼の主張は、具体的な出来事に支えられている。

 

ただし真昼は、好きだとも恋人だとも言っていない。選んだのは信頼だ。俺はそこに、真昼の慎重さと誠実さを読む。恋と言い切るには、まだ自分の中で整理がつかない。それでも相手を信じる気持ちだけは、嘘なく言える。

 

周は礼を言い、食器を洗いに逃げる。言葉を受け止めきれず、体を動かして逃げる。恥ずかしさの出し方まで不器用で、周らしい。

 

原作小説の情報を確かめたい方には、出版元の特設サイトが入り口になる。GA文庫『お隣の天使様』特設サイト

 

◆ 画面に映らないまま残った二つの問い

見終わっても、はっきりしない点が二つある。

  • 真昼はどの時点で目を覚ましていたのか。本人は、ベッドに下ろされる間際と言うが、運ばれる途中の会話を聞いていたかは語られない。
  • 「少し幸せな気持ちがわかった」の中身は何か。真昼はその中身を説明しないまま、話が先へ進む。

 

みなさんは、この二つをどう解釈しますか。

 

第5話の音の聞きどころ。除夜の鐘と小さな声に耳を澄ます

この回は、音の派手さで引っ張る話ではない。除夜の鐘の余韻のあとに、二人の声がぐっと近くなる。セリフの合間の短い返事や、言いよどむ間が、照れの深さを教えてくれる。オープニングは、オーイシマサヨシ書き下ろしの「ギフト」だと、制作発表時に報じられた。

 

深夜に小さな音量で観るなら、この間は耳元でこそ生きる。夜中の居間でも小声の返事を拾えたヘッドセットの話を、別の記事にまとめてある。Acer OHR641を深夜アニメ用に使ってみた記事

 

お隣の天使様を家族で観るときの目安。刺激の強さはどれくらいか

残酷な描写や激しい暴力は出てこない。ベッドに寝かせる、頬に触れる、手を貸す、頭を撫でるなど、接触の場面はあるが、いずれも穏やかな扱いだ。刺激は、やや弱めと見ていい。公式のレーティング表示は確認できなかったので、家族で観るなら、親が出てくる場面の気まずさだけ頭に置いておくといい。

 

執筆後記

十月の終わり、札幌では夕方五時にもう外が暗い。正月の話を書くには気が早い。それでも、冬の入り口に年の初めの静かな回を観るのは、悪くなかった。

 

この記事は、櫻田泰憲が放送を視聴して書き留めた感想と体験をもとに、AIアシスタントの支援で文章化し、本人が内容を確認・加筆して公開している。固有名詞と事実関係は、公式サイトや報道記事で裏取りした。

 

親父のひとりごと

周の家へ、親が荷物を提げて訪ねてくる。あの賑やかさは、いまの俺には少し遠い景色だ。母と妹の介護が日々の中心で、泊まりがけの外出は簡単にできない。

 

その代わり、姪が交代で顔を出してくれる日がある。台所に自分以外の足音がするだけで、家の空気はほどける。志保子の騒がしさの正体も、あれだと俺は見る。親は、子の暮らしに音を足しに来る。

 

深夜、家族を起こさない音量で観ていると、真昼の「それはそれで楽しめるものですよ」のような小さな声は、耳元でないと拾いにくい。そんな夜の相棒にしているヘッドセットの話は、ここにまとめた。小声のセリフを夜中に拾えるヘッドセットの話

 

あなたの家にも、正月になると音を足しに来てくれる人はいるだろうか。

 

正月の温かな居間に置かれた旅行かばんや手土産、テーブル上の黒いヘッドセットと湯気の立つお茶。雪景色の神社を映すテレビとともに、家族の訪問がもたらす温もりや、深夜のアニメ視聴を表現した画像。

家に誰かの足音がする。それだけで、ほっとするんだよな。

 

 

▼ 前回と、ほかの回の記事はこちら

▶ クリスマスの夜から年末へ、二人の距離を振り返りたい方は、こちらで読める。第4話「クリスマスの天使様」感想

▶ 第1話から順に追いかけたい方は、こちらで一覧から探せる。第1話「天使様との出会い」感想

▶ 次は第6話「天使様の贈り物」。続きを待つ方は、下の全話まとめから各話の記事へ進める。

正月の静かな回に、ここまで寄り添ってくれてありがとう。

 

▼ この作品の全話一覧・キャスト・考察まとめはこちら
『お隣の天使様』1期・2期まとめ|あらすじ・全話一覧・キャスト

参考リンク

放送後に確認した公式情報と信頼できる情報源は、次のとおり。

 

筆者プロフィール

櫻田泰憲(Ken)。62歳、札幌在住。元LPGオートガス充填所の現場技術者として32年勤務、高圧ガス製造保安責任者(丙種化学・液石)資格保持。現在は母と妹の介護をしながら、深夜にアニメレビューを書いている。

 

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