この物語は、とある新人タクシードライバーの出会ったお客様に焦点を当てた人間ドラマである。


今日はどんな出会いがあるのかなぁ

いっちょやってみっか。


駅で付け待ち待機をしていると、その男は現れた。


車の目の前に来て手を挙げてこちらを睨みつけている。


「向こうから手を挙げとるのがお前には見えんのか?」


「スマホばっか見とるやないわ」


「東京までや。ウソや」


「金は無い」


「スマホ見とったで半額やろな?」


「家族はおるのか?」


「女のケツばっか触っとるやないわ」


「まけろ」


「警察はみんな友達や」


「お前名前は何や?」


「社長に電話しとくでな」


...。


家族もおるだろうにクリスマスの夜に一人飲み歩いて酒に酔う。


家族に世間に愛想を尽かされた中年オジサンは電気の消えた暗くなったマイホームに帰って行った。


新人ドライバーの物語は始まったばかりである。


この物語はもちろんフィクションです