先週に中国・広州の合宿より戻ってまいりました。




合宿中に東北の大震災の情報が入り、

ネットでしか情報は得られませんでしたが

被害の状況を刻一刻と追っていました。

中国では影響はありませんでしたが、

阪神大震災を思い出すような光景を

写真で目の当たりにしました。

本当に衝撃でした。




海外にいたので、

出来る事は限られてはいましたが、

合宿の後半は自分の無力さを痛感するとともに、

ただ黙々とトレーニングをこなす毎日でした。




帰国し、

TVなどを通じ震災後の状況を確認し、

さらに深刻な状況である事を受け止め、

自分が競技をする事が今の状況に相応しいのか悩みました。




ただ、

今自分がやるべき事と、

震災にあわれた方々に対し出来る事は当たり前ですが違い、

今自分がやらなければいけない事に向けては全力で取り組み、

また震災の復興や被災者の方への支援も

全力で取り組みたいと強く思います。





『こんな時こそスポーツが勇気を与える』

これは競技する側、主催側の一方的な考えで、

私は必ずしもそうとは思いません。

少なくとも

『与える』

ではなく、

全力の姿を見てもらい

『感じてもらえるよう』

というのが、

私の想いです。




この様な私の想い、

不謹慎でありましたら申し訳ありません。




ただ、

どんな状況であれそれぞれの生活はしていかなくてはいけません。




幸いながら関西地方は震災の影響はなかったのですが、

だからこそこれからの復興に向け基盤を固め、

迅速に動ける状態を作っておく必要性があるのではないかと思います。

そのためには、

自分の生活はしっかり送りながら、

遠方からでも今出来る事はやり、

そして、長く支援していけるような

『経済状態・支援体勢』

を作っておくためにも

自分がやるべき事はしっかりやっていく!

という気持ちでいます。




今回の震災で亡くなられた方のご冥福を心よりお悔やみ申し上げます。

また、未だに行方が分からない方がご無事である事と、

一日も早い復興で被災された方が心穏やかに過ごせる日がくる事を心よりお祈りします。

寺内