約25年振りに引越しをしました。普段から仕事をするにもカフェなどではできず、自宅でないと落ちつけない私にとって、今回のことは非常に大騒動だったこと。ホロスコープ・チャートと記憶を辿って記録していききたいと思います。とりとめなく書いており少し長いですが、気軽に読み進めてください。
まずは私のチャートをご覧ください。

チャートでは、月がICにピタリと乗っています。月は牡牛座の19度51分、ICは牡牛座の20度42分でオーブは0度51分です。ICは、家や家族、ルーツや家系などを表しますよね。そこに自分が心地よさや癒しを求める月があるということは教科書通り、お家大好きなんです。
引越し前の家は、バンドマンや作曲家の道を諦め、サウンドエンジニアの仕事として就職したのを機会に、神奈川県相模原市から新宿に引っ越してきた時に契約しました。理由は仕事上、レコーディングなどで泊まり込みが多くなるので。
25年前というとサターン・リターン直後で、ひとつの夢を諦めて次の人生について模索していた時期でした。その後、タレントマネージャーからまた音楽エンジニアに戻って独立、そして40歳から占い館で仕事を始め、今に至ります。
(今回は引っ越しにフォーカスするので、転職歴については割愛します)

この当時(25年前)のチャートを見ると、やはりT天王星がN火星(MCルーラー)にコンタクトした直後ですね。海王星のアセンダント通過も含めると、T土星でミュージシャンで食べていけない現実を突きつけられ、T天王星で職業上の肩書きの変更を強制され、海王星で人生迷っている、という感じでしょうか。
そして時は現在、かれこれこの家に25年住みました。オーナーさんがとても良くしてくださいまして、もう一生ここでいいと思うくらい、慣れ親しんだ住処でした。ところが時代と共に、変わってきたのでしょう。関東近郊は土地の価格が上昇し、特に私の住む地域は古いマンションが、億ションと呼ばれる高級なマンションに建て替わることは頻繁に起きていました。ここ数年、マンション建て変えが無かった年はありません。いつかはうちにも立退きが来るのではないかという、ざわざわした感じは常にありましたが、高齢者のお住まいも多いこのマンションでまさかなぁ、という思いを持っていました。
オーナーさんは、うちの両隣と真下のお部屋だったのですが、ある日に突然、荷物を出しているのに遭遇しました。それで引越しをされるのだと気付いたのですが、結局は最後のご挨拶できなく引越しをしていかれました。
「ピンポーン」その数ヶ月後、お昼時の予告なしの突然の訪問。めったに顔を会わせないマンション管理会社の方(バブル世代のような容姿のアラ還女性)と、おそらく定年退職後の初老の管理人、そして見知らぬ高身長(190cm位)の若い男性。「このたび、管理会社が変わります。今までありがとうございました。」と管理会社の方からの報告。「新しい管理会社の方です」
寝耳に水とはまさにこのこと。渡された紙袋に入れられた高級海苔の贈り物。職業柄、人の心を読もうとしてしまう習性で「まさかこのマンション、建替えによる住人退去などになりませんよね?」と、反射的に言うとそれまで黙っていた見知らぬ高身長男性が、「今の地点ではそのようなお話はありませんが、私たちが責任を持ってマンションの管理をおこなって参ります。」夜更かし後の目が開かない寝起きの私と相まって、もう見るからに違和感のある構図でした。
管理会社のそそくさと立ち去る感じから「あー、これは近日中に来るな」と。反面に落ち着き払った感じの新しい管理会社の若い高身長男性。さらにそこから1〜2ヶ月後。分厚い封書でお知らせがきました。建て替えによる退去のお願いと、それに伴う相談に打ち合わせを希望する書面。昔から危機管理能力の高い私は「やはり来たか」と、自分を無理矢理にでも納得せざるを得ませんでした。

このチャートは、退去勧告を受けた時のトランジットチャートです。自分の家を表すICに、天王星が0度17分の誤差でコンジャンクションしています。
話し合いの末、最初に提示された退去費用を上げて頂き、できる限りの好条件で対応してくださった新しい管理会社。これはもう覚悟を決めて引っ越さなくてはならないなと、心に止めました。そしてここからが本当に長い道のりでした。期限は、2024年の9月までに退去するという条件です。
物件を探す条件としては、望んだ引越しではないので極力、家賃や間取りなどは今と変わらぬ条件でいこうと決めました。そして教え子である占い師さんが、気学でさっとみて「それなら、4月に南西方面に引っ越すのがいいですよ」と言われ、「家賃補助が出るのが4月までだから丁度いいかな、ということで3月中に物件探しを頑張ろうと決めました。本来なら自分の持っている、ローカルスペース占星術で方角を見るべきかもしれませんが、以前から自分のことを占うことをあまりしない私は、すんなりと4月中に南西方面に引っ越すことを決めました。
先にもお伝えしました通り、私は家が大好きであり、幼年期の秘密基地的な感覚でおります。そんなところに、独立を促す天王星が来たわけですから、私の感覚としては、大好きな秘密基地から引き剥がされるような痛い感覚でした。
それでも立ち直り、とにかく3月中は今住んでいる辺りと、そこから南西方面(代田橋、方南町辺りまで)を、徹底的に不動産を回ってとにかく内見を多くこなしました。しかし、それまでお世話になったこれまでの家の契約をした不動産屋は、「昔と違って、同じ条件で探すと、最低でも5万以上から物件になってしまいます」と言われ愕然としていました。
そしてタイムリミットも迫り、15件ほど内見を済ました私は、ほぼ代田橋近辺のマンションに決めようとしていた時に、地元駅の不動産から連絡が入り「条件にあいそうな物件があるので、内見しませんか?」ということでした。

その日のチャートは、今の家の退去通達を受けた日のICにコンジャンクションしていた天王星が、逆行しながらオーブ0度1分という極めてタイトなコンジャンクションで月にコンタクトを取っていました。
これまで見てきた中で最も今までの家に近いので、これまでの生活習慣を変えなくて住むのと、これまでの家が駅まで徒歩2分だったのが、より近くなり徒歩1分になること、間取りがこれまでの家とほとんど変わらない(7階から1階に変わるが、むしろ1階の方が望みだった)こともあり、内見をして余程のことがなければ決めるつもりでした。ただ、3月一杯は前の居住者が住んでいるため、内見できたのは3/31の午後でした。

逆行していた天王星は順行に戻り、退去通知の日にICにコンジャンクションしていた天王星は、0度2分という今回も極めてタイトなコンタクトでした。
ちなみに不動産屋に入居希望日を聞かれましたが、今回も気学において年盤、月盤、日盤において最も良い4月11日にすることを決めました。さらに9時から11時の間であれば時盤も揃うので、このタイミングでとりあえず日常生活用具などを入れようと決めました。そして午後に引越し業者が来て本番です。
(ちなみに占星術の暦では、水星逆行中であり、日食からも2日しか経過していないので、まずは最初の候補には選ばれない日どりでしょう)
4月に入り、シーズン中でもあるので、クリーニング業者のスケジュール調整が難しかったのですが、何とか11日に入居ということが叶いました。

引越しの日のトランジットチャートは、トランジットの天王星がICに0度35分でコンジャンクション。そして何よりも嬉しかったのは、これまで静観していたトランジットの木星が、ネイタルの月にオーブ0度19分の誤差でコンジャンクションでした。
さらにその日の午前はルナリターンでもあり、セカンダリープログレッションでもルナリターンという、笑ってしまうくらい奇跡的な惑星の後押しで引越しが完了いたしました。

そして今回の引越し騒動を通して思ったことを書き留めます。私は職業が占星術家であるにも関わらず、今回の引越しに関して全く占星術で吉日を選定(イレクショナル)しませんでした。にも関わらず自分が全く無知な気学で、知人によるアドバイスを採用しました。
その結果、結果論ですが気付いたらトランジットの天王星が、オーブ1度以下の細かいコンタクトでタイミングを知らせてくれていたように思えます。さらにはプログレスの月まで粋な演出をしています。
極限まで膨れ上がった、25年住んだ家の物たち。それは、以前の音楽仕事の機材などがほとんどです。少しだけ未練はありましたが、管理会社が「いらないものは置いていって良い」という条件でしたので、かなりの機材を置いてきました。メルカリやヤフオクでは、まだまだ売れるのではと思うものもあります。でもこれは、自分にとっては大げさかもしれませんが背水の陣であり、退路を立つことによって、これまでより一層、今の仕事に専念するという意味合いだったのかもしれません。これこそ、天王星の象徴らしいですよね。
自分では仕事と切り分けて、意識をしないようにしようと思っていたのですが、結果は占星術の力に驚かれたという次第です。5月中旬現在、まだ中々ダンボールが片付きませんが、この物件に出会えて良かったです。
おわり