先日、自宅玄関先の芝桜をモチーフにマクロレンズを使って花撮をしましたが、もうひとつ作品としてはさびしい感じでした。

なので、早朝のブルートーン&雨という要素を加えることで作品性を高めてみようと思い、雨降りの朝4時半に目覚ましをかけて撮影に挑むことにしましたw


スポット測光術の長所のひとつは、基本となる色補正だけでなく被写体やその周りの明るさ(ハイライト部やシャドー部ですね)をどう考えていくかで最終的な露出を決定することができる点ではないかと思っています。


今日はその一例を備忘録がてら紹介させていただこうと思います。


カメラはマニュアル露出、頭の中は絞り優先モード、単体露出計側はシャッタースピード優先モードで使いますよ(*゜▽゜ノノ゛☆

(数値の表記等は現在愛用中のセコニックL-508 ZOOM MASTERに準じます)

■撮影場所の状況と撮影意図(*^ー^)ノ
自宅玄関先の花壇で咲いている芝桜(うす紫花)を早朝のブルートーンの時間帯に撮ることで、ブルー系の花色を自然に強調しつつ、ふわっとした感じに仕上げたいので絞りは開放2.8。ファインダーでピント合わせが可能なギリギリの明るさ(暗さw)なので三脚+レリーズは必須。マクロレンズの接写になるので露出倍数の補正も忘れないように!


形が良くて傷んでいない花を探してフレーミングするのは花マクロの鉄則(撮影意図により例外はアリw)。暗い時間帯なので花の色味が十分判らないので緑の葉(補正値:±0)をスポット測光して仮の露出値を決めます。


まずはキレイな葉を探して、、、ポチっとなw

露出計のダイヤルを回して絞り値がf/2.8になるようにシャッタースピード値を調整した値が、、、


1/4s f/2.8(シャッタースピード優先モード)



上記の値をカメラ側に設定しておきます。

次に葉の緑も濃いのか薄いのか良くは判っていないので、主役となる花の露出を撮ってみます。


キレイな花弁の部分をスポットのサークルに入れて(ポチっとなw)


1/4s(固定) f/5.6 1/2(シャッタースピード優先モード)



おや?決定露出値に対して2段半明るいじゃなイカ?(°д°;)

このままでは花弁が白く飛んでしまうので決定露出値を修正しなくてはいけませんね。


今のフレーミングの中で一番明るいのは主役のお花です。この花弁が飛ばない且つ諧調が出る露出にしたいので花弁との露出差を2段になるようにシャッタースピードを半段早くすることにします。


1/4s → 1/6s(カメラ側も絞りをそのままでシャッタースピードを変更)



正確には1段早くして露出差を1段半にすると本来の色味になると思うのですが、ブラケティングで±0.5の前後を撮る時に0.5アンダーはいらないので明るい側を3枚にするために半段にしています。


そして、もう一度花弁をスポット測光


1/6s(固定) f/5.6(シャッタースピード優先モード)



決定露出に対して2段の露出差になったので、ぎりぎり飛ばない明るさで撮れそうです。試しに最初に測光した葉を測りなおしてみると、、、


1/6s(固定) f/2.0 1/2(シャッタースピード優先モード)



△0.5段ということは濃いめの緑だったということになりますね( ̄▽+ ̄*)

もう一ヶ所、フレーミング上の一番暗い部分にスポットのサークルを入れて(ポチっとなw)


1/6s(固定) f/1.4(シャッタースピード優先モード)



決定露出から1段の暗さ、、、もう少し暗い方がメリハリが出そうだけどベルビアのコントラスト具合からするとちょうど良いのかもwww


最終的な決定値はマクロの撮影倍率(今回は当倍)を加味してシャッタースピードに+2段の補正を加えてシャッターを切ることになります。



と、文章にしてしまうと、とても長くて手間がかかっているように見えるのですが、3,4ヶ所を測光して確認するだけなので慣れてしまえば15秒程度のことなのですがwww


こうして苦労?して決めた露出値をEOS-1Vの評価測光に当てはめてみると目盛りが+0.5。つまり±0に対して明るい側を3枚ブラケティングすればイメージした露出に入るという簡単な話だったりしますヽ(;´Д`)ノ


それでも苦労して決めた露出なのか?とりあえず評価測光にまかせた露出なのか?は、作品に現れてくると信じてはいるのですよwww