上のブログでテストセンターについても書いたのだが、自宅でのWeb上の試験だと替え玉受験ができるのは当然だと思う。替え玉でなくても、大勢で協力して問題を解いたりするのは多くの人がやっているのではないか。企業側はそのあたりは織り込み済みだろう。

 

この問題を解決する方法は明らかで身分証明書を提示して入室し、監視員がいるようなテストセンターで受験させることだ。テストセンターを使わないのは、経費との兼ね合いなのだろう。入社試験というのは、会社側が全額経費を負担し、学生は1円も払っていない。受験者がやたらに多い企業(=一般人でも知っている企業)は最初の試験で膨大な人数から、面接できる程度の人数に絞らないといけない。Webテストを足切りのために使って、最終選考でもう一度筆記試験を課せばいいと考えても不思議ではない。低コストで箸にも棒にもかからない人を根こそぎ落とす事が重要なのだから、ほとんど発生しない替え玉受験には目をつぶる。替え玉受験者は最終選考でふるい落とせば実害はない。

 

最近、ごく少数のルール違反をする人を排除するために莫大な経費を使うことを他人に強いるような主張が多くて閉口することが多い。この件も「替え玉回避のためにテストセンターを使うことを義務化」とかアホなことを言う人がいそうだ。他に聞いた例としては、

・カラ出張を防止するために現地で写真を撮ることを強要

・新幹線代を受け取って高速バスで移動することを防止するために新幹線に乗った証拠(特急券?)を提出させる

・定期券代を支給した場合、定期券のコピーを提出させる(買わずに歩くことを防止?)

・テレワーク中にサボらないようにWebカメラをつけさせる

などがある。物事には費用対効果があるだろうに。

 

話を戻して、入社試験について建設的な提案をするなら、センター試験のようにテストを共通化して学生が1回受験すればどこの会社でも使えるようにすることだろうか。多くの企業では、webテストは足切りが目的のはずだから問題に独自性がある必要はないだろう。