嫉妬は愛の…5 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

5


聡美とエレベーターの中で抱き合って熱いキスを交わす。さっき聡美がくれたのよりうんと甘いキスだ。


「ん…さと…み…っ」


聡美の髪や背中や腰を撫で回しながら、何度も角度を変えて舌を絡ませ合う。


「准…はい、もうおしまい…誰か乗って来たら」


「誰も乗って来れないだろ…こんなことしてちゃ…」


離れていく唇を追いかけて捕まえる。


チーン!


「あ!誰か乗って…んんッ!っ」


俺は聡美の腰をグッと抱き寄せて密着させると、ドン!と片手をガラスの壁につき、かまわずキスを続けた。


こうすれば、俺の背中で聡美のことは今開いたドアからは見えないはずだ。


もちろん俺の足の間からミニスカートのきれいな脚は見えてしまうだろうけど。


しばらく開いていたドアは、新たな客を誰も乗せずに、また閉まった。


「ふふ…貸切だ」


「呆れた」


「ねぇ…聡美、このまま俺たち…」


チーン!


「あ!最上階に着いたわ。降りましょ」


マジか⁇


「まぁだやんのかよぉ〜」


聡美はグダる俺の手を引っ張ってエレベーターから降ろした。


俺は両手を広げて訴える。


「さっきのキスはなんだったんだ⁇」


「最高だったわ」


「だったら…ッ…!」



「あなただって賭けたじゃない。そういえば何賭けるか決めてない。何がいい?」



「…もう何だっていいよ」


「投げやりにならないの。あ、こういうのはどう?」


「何?」


「今夜のベッドのイ、ニ、シ、ア、チ、ブ♡」


聡美はフフンと笑って俺を見た。


ふむ。


「…悪くない」


一応今夜俺とヤる気はあるわけだ。


「でもそれ賭ける意味あるかなぁ」


と俺は首を捻る。


「何よ。あなたが勝ったら、この聡美ねーさんが准クンの言いなりになるのよ?」


「でも、それいつものことだろ?」


「言ってなさいよ。私が勝ったら、なぁんにもしてあげませんからねッ」


「え?なぁんにもって、例えば?」


俺は聡美を追いかけてバーの入り口に立った。


「勝負よ?准」


聡美が挑発的な視線を寄こす。


「勝つよ俺。マスターはここにはいない。今ごろベッドで彼女を抱いてる」


聡美がキッと俺を睨んだ。


「なんだよ」


「准、エロい」


「エロいマスター想像した聡美の方がエロい」


「してないわよッ」


「あっそ。なら、いい」


「何がいいのよ?」


「いいから、入ろ」


俺は聡美の腰に手を添えて、「ふたり」と言って中に入った。