桃の花 6 キス(条サイド) | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

ふと俺の体に寄り添う柔らかい体を感じて、ああ…千帆だ、と思った。


ほっとして抱きしめてまた眠ったら、千帆がキスをして来たから、俺もそれに応えて、舌を割り込ませた。


久しぶりのキスがあっというまに俺を熱くさせ、俺は半分夢の中で千帆にまたがった。


目を閉じて、夢中になって千帆の舌を追いかけて吸った。




そして、その首筋に鼻を埋めた。


千帆の匂いがした。


千帆だ…。


俺ははっきりと欲情を覚えて、髪をかきあげ、千帆を見下ろして…


目が覚めた。



俺の下で俺を見つめているのは、俺を虜にした千帆の寂しげな瞳じゃなかった。



俺はびっくりして飛び退いて、ベッドに尻餅をついた。


桃が起き上がって、


「ごめんなさい…っ!」


って言うと、ベッドを飛び降りて、逃げるように部屋から出て行った。



俺は呆然として手で唇を拭った。

生々しいキスの感触。濡れた唇。




胸に手を当てて、息を整える。

まだ胸がドクドク言ってる。



「なに…やってんだよ…ぉっ…!」



俺はベッドの上にあぐらをかいて、クシャッと両手で頭を抱えた。