スイートルーム争奪戦 23 散歩 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

※とりあえず、小説はここまでです。




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女の子の活き活きとした楽しそうな顔って、なんでこんなに可愛いんだろう。


もし、ゆかりとスイートルームに泊まれたら…今度はゆかりと一緒に見たい。


ラムちゃんの横顔を見ながら、そう思った。


プロジェクションマッピングが終わって、ラムちゃんが、寒いけどイルミネーションの中を歩いてみたいと言った。


クロークに寄ってコートを受け取り、ふたりで外に出た。


中庭の石の上は、ヒールでは少し歩きにくそうで、俺は振り向いてラムちゃんを待ち、手を差し出した。


ラムちゃんが俺の手を取る。


恋人同士のように手を繋いで、イルミネーションを見ながらラムちゃんの歩調に合わせてゆっくり歩く。


久しぶりの感覚だった。


ゆかりと手を繋いで歩くことはないから。


「…優しい…ですね。健くんは」


「そう?別に何もしてないじゃん」


スイートルームをゲットするためだと割り切って、ラムちゃんを口説き落とすつもりで来たのに…


家でおとなしく俺の帰りを待っているであろう、何も知らないゆかりのことが、気になって仕方なかった。