プレゼントフォー・ユー❻ 奪われた | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

※日付またいでお送りしております!まだ誕生日小説終わっておりません(・・;)






ヒューって剛がスマホをかまえたまま上機嫌で冷やかす。


「ちょ…っ!撮ったの?え?シャッターの音聞こえなかったよ?」


って岡田が俺の肩から手を離して剛の方へ向かう。


え?

え?

俺…今…岡田に唇奪われた…。


っていうか、嫌がってたくせに腹座ったらあんなキスってどんなだよお前っ⁈

暴走すんのはMCだけにしろっ!


「お前がキスに夢中になってるから聞こえなかったんだろ」


「いやいや。一瞬だから。見せてよ」


「まあまあ」


「いや、ちょっと。動画?もしかして」


「はいはい」


って剛がスマホを岡田に見せる。


「おじさんがおじさんに唇奪われるの図」


って肩を上げて嬉しそうに笑う。やっぱ奪われたの俺⁇


「あっは。健くん、かぁわいい〜」


「固まっちゃってんの。こんななっちゃってさ」


ってふたりで顔を寄せあって笑う。



ちょっと待て!


「健くんさ、可愛いの。俺が肩ガッて掴んだらさ、キューって目瞑って緊張してんの」


って両肩を上げて、叱られる前の子供みたいにギュッと目をつぶる真似をする。


「俺にキスされる前の健くん」


「って…『小指骨折したときの長野くん』みたいにネタにすんじゃねーっ」


って照れ笑いしながら言った。


「ファンの子わかんないでしょそれ」


剛は岡田のモノマネを見て腰を折って笑っている。



それから、三人で額を付き合わせて動画を見た。


確かに俺は明らかに引き気味で、緊張してて、唇が重なる瞬間はふたりとも照れて真っ赤だった。


「すげー恥ずかしい〜〜っ」


って両手で顔を覆って背中を丸めた。


「送ってやるよ」


「いいっ!いらないいらない!ってか、消してくれ」


「消さねーよ」


「じゃ、次、剛くん撮ったげるよ」


は?