※日付またいでお送りしております!まだ誕生日小説終わっておりません(・・;)
「ちょ…っ!撮ったの?え?シャッターの音聞こえなかったよ?」
って岡田が俺の肩から手を離して剛の方へ向かう。
え?
え?
俺…今…岡田に唇奪われた…。
っていうか、嫌がってたくせに腹座ったらあんなキスってどんなだよお前っ⁈
暴走すんのはMCだけにしろっ!
「お前がキスに夢中になってるから聞こえなかったんだろ」
「いやいや。一瞬だから。見せてよ」
「まあまあ」
「いや、ちょっと。動画?もしかして」
「はいはい」
って剛がスマホを岡田に見せる。
「おじさんがおじさんに唇奪われるの図」
って肩を上げて嬉しそうに笑う。やっぱ奪われたの俺⁇
「あっは。健くん、かぁわいい〜」
「固まっちゃってんの。こんななっちゃってさ」
ってふたりで顔を寄せあって笑う。
ちょっと待て!
「健くんさ、可愛いの。俺が肩ガッて掴んだらさ、キューって目瞑って緊張してんの」
って両肩を上げて、叱られる前の子供みたいにギュッと目をつぶる真似をする。
「俺にキスされる前の健くん」
「って…『小指骨折したときの長野くん』みたいにネタにすんじゃねーっ」
って照れ笑いしながら言った。
「ファンの子わかんないでしょそれ」
剛は岡田のモノマネを見て腰を折って笑っている。
それから、三人で額を付き合わせて動画を見た。
確かに俺は明らかに引き気味で、緊張してて、唇が重なる瞬間はふたりとも照れて真っ赤だった。
「すげー恥ずかしい〜〜っ」
って両手で顔を覆って背中を丸めた。
「送ってやるよ」
「いいっ!いらないいらない!ってか、消してくれ」
「消さねーよ」
「じゃ、次、剛くん撮ったげるよ」
は?