プレゼントフォー・ユー❸拒否 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

岡田が唇から指先を離す。

その指が緩やかに動いて一筋垂れ下がった前髪に触れて、パッと髪を後ろに流す。


視線を足元に移して、恋人繋ぎをしていた方の手から少し力が抜ける。


逃すか…っ!


ほどこうとする指を逆に強く握り込んで、少し引っ張る。


岡田が片眉上げて俺を見る。


また落ちてきた髪。額の皺。キラキラ光るまっすぐな瞳。


一旦は、してもいいかな、と思ったのにやっぱり照れ臭くなって、俺の意図に気づかなかったことにしようとしてる。


往生際が悪いぞ。俺と剛から逃げられると思うな。


岡田が目を伏せる。

観念したようにも見えるし、本格的に照れてしまったようにも見える。


マジで照れるのはやめてほしい。こっちまで恥ずかしくなるから。


こっち向けよ。やる?やる?やっちゃう?っていうような視線のやり取りができねーだろ?


俯いてるのは完全な拒否だ。


そこへ唇を迎えに行ってうまくいくとは思えない。


さあ、どうしよう?


チラッと剛の方を見る。


剛がスマホをかまえて、もう撮ってるってジェスチャーをする。


マジか?動画?