ドライブの続き 12 水も滴る… | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


シャワーを出しっ放しにして音をごまかしながら、あたしたちは浴室でまた愛し合った。

潤のことを気にしながらも、准を拒めなかった。


こんなに欲しがるのは…
酔っ払ったことだけが理由?

そもそも、こんなに酔っ払ったのはどうして?


他に何かあるような気がして…。


浮気の後に限ってたっぷりと愛情を注ぐなんて話は聞いたことがあるけど…


まさか浮気ってことはないだろう。


ただ、あたしへの揺るぎない愛情を示したくてしょうがないみたいに、あたしには思えた。


どうしてそんな気になったのかわからないけど。



いや…

でも…

万が一…浮気していたとしたら…?


浴室の壁に手をついて、准を受け入れながら、


きっと浮気されても、あたしは准を許しちゃうんだろうな…


と思った。



そりゃ、浮気されたら、ショックだし、腹も立つし、喧嘩ににはなるだろうけど、


准のことをきっと嫌いにはなれない。だって、浮気されて、冷めるような恋じゃないもの。



いい男だから許されるというより、

全てを許されるような男を、いい男っていうんじゃないかしら。


なんてね。


あぁあ…完全にやられちゃってるな…あたし。准に。


濡れた体を絡ませ合って、互いを満たして、あたしはほとんど放心状態で浴室の壁に背をつけて、准を見つめながら息を整える。裸の胸が上下する。


准は、濡れた髪を両手で後ろに撫で付けて、そんなあたしを見つめ返す。


准の硬い筋肉の上を水がいく筋も滑り落ちていく。


ふいに准があたしの方に前かがみになって、壁に片手をついて、もう片方の手でシャワーを止める。


壁についた准の手があたしの右肩にある。

裸の体が触れ合う距離。


自然に准の体に手が伸びる。指先で触れると、准がチラッとあたしを見て微笑む。


その甘い表情と男らしすぎる体のギャップ。



「准…好きよ。愛してる」



「俺も…」


ってあたしの髪を撫でる。




「…愛してるよ」



甘く微笑んでそう言う准の、怖いくらい優しい声のトーン…。




「…何か…あったの…?」


あたしはまだ少し呼吸が乱れている。



「…どうして?」



准の方はもうすっかり落ちついている。



「…だって…」