ふたりともたまたま黒のパンツに白いソックスで、条くんは黒とグレーのシャツをいつものように重ね着してて、健くんはピンクのTシャツを着ている。
健くんが、目を閉じて唇を尖らせると、条くんがプハッて笑ったから、健くんがまた目を開ける。
健くんが笑ってると今度は条くんが顔を傾けて首を伸ばし、
素早くチュッて健くんの唇を迎えに行った。
健くんは背筋を伸ばして目を開けたまま、突然の条くんからのキスにビクッてなって、
唇が離れると互いに反対の方を向いて照れ笑いする。
「あはははっ…!」
条くんが口を押さえて目を丸くして、
「やらけーなー宝っ」
って俺を見て笑う。
健くんの唇がってこと?
健くんは嬉しそうにそんな条くんを見て笑って、照れ隠しみたいに髪をかきあげて唇を引き結ぶと、ニヤついたまま俯いてしまう。
っていうか、キスの後、目を合わさないふたりがおかしいんだけど…。
「舌入れなきゃダメだろちゃんと!条件反射なんだろ?」
って条件コンビを指差して反撃してやる。
「じゃもっかいしよっか?」
って健くんが笑う。
「やり直し?」
って条くんが肩をすくめる。
ん〜〜ってふたりで唇を付き合わせて、触れた瞬間、プハッて吹き出して顔を離した。
なにやってんだか…。完全にただの酔っ払いだろ…俺ら。