ドライブの続き 4 さとけん | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「そんなものはねぇ、俺から言わせると、女子の前で無防備に寝顔をさらすお前らがわるい!」


「は?ねみーんだから仕方なくないか?それは」


って条くんが言う。


「俺はふたりきりでいるときに寝顔をさらすとか絶対無いからね」



「ふたりきりじゃなかったんだけど」


って条くんがボソッと言うと、


「ああ…」


って健くんがコテンと頭をカウンターにつけて、


「みゆきちゃんは確かに大胆なとこあったけど…それは俺といるときだけにして欲しかったなぁ」


ってしみじみと残念がる。


「まあまあ健くん…」


って慰めようとすると、


「お前はふたりきりだっただろぉ?」


って頰を膨らませる。


え?八つ当たりじゃない?それ。


「聡美さんにはバレないだろうから、俺から言っといてやる」


「な、なに?」


健くんがガバッとカウンターから頭を上げて、俺の顔を片手でつかんだ。

両頰を指で押さえつけられて、唇がタコみたいに突き出る。


「『あなたもうちょっと自分がイケメンだってこと自覚しなさいよ』」


って、聡美のモノマネ?
健くん、酔っ払ってるだろ。


「『あたし以外の女に寝顔をさらすなんてこと、もう二度としないで』」


「はい、すみません」


って一応ノッて謝る。


「『わかったら、キスしてちょうだい』」