嘘 4 慰め@条件部屋 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

桜が少し落ち着いたところで、湯を沸かし、コーヒーを入れた。


コーヒーのいい香りが部屋に漂う。


「なんか美味いもんねーかな…」


って冷蔵庫を開ける。


「あ。…これ、いつのだろ。…桜ぁ、チョコとか食う?」


ってチョコを取り出して、ソファにしゅんと小さくなって座ってる桜を見る。


グスン…と鼻をすすっている。


ああ…もう。
たまんねーよ。



隣に座って、テーブルにコーヒーを置く。


チョコの包みを開けて、桜の横顔を見る。


「食う?」


桜が俺の手元のチョコと俺の顔を見比べる。


「はい」


って桜の口元に持っていくと、身をすくめて逃げる。


「いらねーの?」


泣きすぎてメイクが落ちている。


「情けねー顔して」


って笑う。


桜がパッとタオルで顔を覆う。


「どけて?」


ってそっとタオルをどかすと、チョコを自分の口に放り込んで、桜の後頭部を掴んで、引き寄せた。