噂 7 健の説教 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「どうして噂になってるときにデートするの?お前は。自粛自粛!」


条件部屋のソファに並んで座って条にお説教を垂れている。


「はいはい。もうわかったって」


条が首の後ろに手をやって撫でながら、ボソッと呟く。



「しょうがねーじゃん。クリスマスだったんだから」




「あ?なんて今?」



「なんでもありません」


って肩を上げて両膝をさする。



「それにしても、あいつらの行動範囲広いね」


条が苦笑して俺を見る。


「は?」


「一応、気つかったんだけどな」


って揃えた膝をさする。


確かに、条の話を聞けば生徒の行かなさそうな場所ではあった。


「どこにでもいるんだって。ほら!昔、北海道のゲレンデで会ったことあんじゃん。生徒に」


「会った会った」


「おかげで俺らデキてる説流れちゃってさ。冬休みも一緒とかいって」


「今回もそれで行くか?」


「え?」


「お前、大晦日空けとけ。デートしようぜ」


マジかっ⁇








「で?大晦日は条先生と年越しデートすることになったの?」

って晩御飯の時にゆかりに聞かれて、俺はブッて噴き出しそうになった。


あぶねっ!もぐもぐごっくん。


「…んなわけないでしょ。不倫だよ不倫。そんなの」


って味噌汁を啜る。


「じゃあ、条先生、どうするの?」


俺はお椀を持ったまま上目遣いでゆかりを見る。


「へへへ…。ぴったりのお相手を派遣しておきやした」


ってニヤリと笑った。