進展 15 感覚 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

あたしの上で、先生の髪が揺れる。

眉根を寄せて、目を固く閉じたかと思うと、キュッと唇を噛む。


先生が一定のリズムであたしを押し上げて、その度に先生の髪が揺れて、ベッドが軋んだ。


うっすらと赤みが差した顔で、甘く微笑んで、キスをくれる。


それからまた目を閉じる。


あたしは、揺らされながら、先生の真剣でセクシーな表情を見上げる。



 と、ふいに、ゾクッと鳥肌が立つような感覚があって、カッと体が熱くなった。


なに?

まさか…。


「…あ…健ちゃん…っ…ゃ…」


先生が、不思議そうに首を傾げる。



信じられない…。

でも…。


「…せんせ…あ…っ!…ゃ…だっ…」


ちょっと待って…。


「…ゆかり…ごめん…っ…止まんない…」


って先生の動きが激しくなる。


「…ダメ…っ!…せんせぇ…っ」


信じられないけど、あたしは、体の奥深くのある一点で、先生を感じていた。


初めて味わうゾクゾクするような感覚に、泣きたいような気持ちになる。


勝手に甘ったるい声が出てしまって、先生がますます夢中になって、あたしを揺らした。



ん…っ…て小さな声を漏らして、先生の動きが止まる。


大きく息を吐いて、あたしの頭の横に肘をついて覆い被さった。



「…健…ちゃん…?」



それから、あたしを見下ろして照れくさそうに微笑んだ。



「泣いちゃってんじゃん」


って指先であたしの目尻を拭った。



先生の上気した頬。凛々しい眉毛。男らしくて、可愛くて、色っぽくて…

とっても、柔らかい表情。


満たされた後って…こんな顔するんだ。




「どういうこと?ひょっとして、感じたの?ゆかり」



あたしはコクンと頷く。



麻痺していても、部分的に感覚の残っている箇所がある場合は珍しくない。


だけど、今まで、胸から下を先生に触られても、どこも感じることができなかったのに…。



まさか、体の内側に、しかも、か、肝心な部分の一点に感覚が残ってたなんて…。


先生が届かせてくれたほんのわずかな一部分で…あたしは…先生を感じることができた。


「先生っ…」


ってあたしは先生にしがみついた。



「…マジか…。なんだ…。そうと知ってりゃ…」

って先生があたしを抱き締める。



「もっと早く…襲っちゃえば良かったね」


って、可愛い顔で笑った。