離れ離れになる前に 8 ふともも | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

反対側の肘掛けに肘をついて脚を組んだ健ちゃんが、ちらっとあたしの太腿を見る。

ああっ…///

なんであたしはショートパンツなんて履いてしまっているの今日に限って…。


だって夏なんだもん!

夏はそういうお洒落したいじゃない!

しかも今回は子連れじゃないし、ちょっと独身の気分に戻ってお洒落したかったのよ!

あたしが内心焦って言い訳してると、


「寒くないの?」


って…。



だからお洒落にはさ、たまに忍耐力が必要なのよ!足が痛くなるヒールのサンダルだって無理して履いてるのよ!


「あ、すみません」

って健ちゃんが通りかかったキャビンアテンダントに


「毛布一枚ください」

って毛布を受け取ると、


「はい」

ってあたしに渡す。



「ちょっと…落ち着かないからさ…かけといたら?」


って言ってまた窓の方を向く。



落ち着かないから?




…ってどういうこと?





「え?それってどういう意味?」


って向こう向いた健ちゃんの顔を覗き込む。


健ちゃんの目線が今度は胸元に来て、あたしは自分の胸元を見る。


「……」


…だって…夏なんだもん…。