指導教官 6 けんちゃん先生のペット | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


「またお前は何を勘違いしてるのか知らないけどさ」


って件先生。


「勘違いですかっ⁇」


「「勘違いだよっ!」」

って条くんと件先生がハモる。


「上野先生に失礼だろ。こんな若くて綺麗な子をさー、こーんなおじさんと…」


「おいおい…」



「いやまあ、とにかく佐久間、職場恋愛でもなんでも?したけりゃすればいいじゃん」

「いいんですか⁇」

「いいよ別に。俺関係ないもん」

「え?」

「お前が将来働いて職場の同僚とどうなろうと知ったこっちゃない」

「ちょ…ちょっとちょっと!」

「なに」

「あたしはー、いまー、けんちゃん先生とー、職場恋愛したいんですっ♡」


「あ、そう」


「『あ、そう』って…」

「言っとくけど、お前にとって、今、ここは、職場じゃないから」

「え?」


「え?だって実習場所でしょ?それより、教案書き直したの?」


「あ!書き直しました!」


「よし。じゃ、今のうち見せて。放課後会議あるし」


「はい!」


件先生の後を跳ねるようにしてついて行く佐久間さん。


「ペットみてーだな…」


って条くんが呟く。


「ほんと。可愛い。件先生のこと大好きなのね」


ぴょんぴょんと件先生の周りを跳ねながら笑っている佐久間さんを見て、ふと、ゆかりちゃんのことを思い出す。


お花見で初めて会った件先生の可愛い彼女。


彼女も、ほんとは、あんなふうに自由に先生の周りを飛び跳ねていたいんだろうな…。