プール 11 酔っ払い健くん | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

珍しく飲みつぶれた健くんを背負いながら、夜道を歩く。

ったく…条くんのせいだぞ。健くん潰れちゃったの。なのに、俺はまだ飲み足りないってバーに残って、「宝、送ってけ」だって…。


ジーッて虫の声が聞こえる。

生暖かい夏の夜風。



「宝ぁ~…」

「もうしゃべんないでよ。重い」

「関係ねーだろーっ」

って首を締められる。

「ちょっ!やめろよ~落とすぞっ」

「条のヤツさ~あんなこと言ってっけどさ~」

「うん」

「あいつだってさー…佐倉のこと一生面倒見るつもりだったじゃねーか…」

「留学の話?」

「じゃなくて、留学の話がポシャった後…佐倉と、最後に会った日。条が佐倉にキスしたって言ってただろ?」

「…ああ」

「あんとき、あいつ佐倉を引き取る覚悟してたと思う。…そういうヤツだよ。じゃなきゃキスしねーよ」

「ふぅん」

「…どっちが真面目なんだよっ。抱いてりゃよかったとか言ってますけどねー、まず抱かないよ。賭けてもいい。

ああ見えてあいつはねー、その場の勢いで女抱いたりしないのっ。悲しいかな先を計算しちゃうの。

大事にしすぎて、気がつけばいい人になっちゃってたりすんの。案外バカなのあいつ。」

「あ、そう」

「聞いてる?」

「聞いてるよ」


「宝~…」

「なーにっ」



「処女にも性欲ってあんのかなー」



「な、な、なんだよいきなりっ///」