2週間ほど前になりますが、知のB1が行われました。
そこで1位になった本、「ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」
読んでみました。
読んだら誰かと話したくなる、一生モノの課題図書と帯に書いてあるのだけど、
ほんと、誰かと話したくなる。一人の中でとどめておきたくない、そう思う内容でした。
私が気になったポイントはまずはアイデンティティーです。
この本はイギリスに住んでいる日本人女性が自分の息子の中学校生活を通してみている世界を書いています。
旦那さんはアイルランド人。
だから、タイトルにあるように「イエローで、ホワイト」となっていると思うのだけど、
その両親の国のアイデンティティーが違うと、戸惑いがあるというか、
アジア圏を低くみてるという人種差別的な要素も含まれ、
私の中にはなった観点で結構ショックを受けました。
日本は島国ということもあるけど、日本人同士で結婚することが多いと思います。
だから日本人であることってそう意識しないし、その国によるアイデンティティーの違いって意識はありませんでした。
それが強みでもあるし、弱みでもあるかなと思うのだけど、
なんか、こういう差があることにショックでした・・。
そして2番目に気になったポイント。
子どもたちの教育の格差というか多様さというか・・。
日本もそうなのかもしれないけれど、宗教による違い、貧富の差による違い、この本で凄い詳しく書かれているわけではないけれど、
凄い気になりました。
さらに教育の内容。これは日本との違い。日本ではそんなには話されてないだろう、
性のこと、LGBTのことなど、多分社会にまつわることなど様々にデスカッションしてるのだろうけど、
そういったことデスカッションする授業が設けられていること。
そしてちょうど令和哲学カフェでマルクスの哲学をやっていたのだけど、そことつながる匂いがしたこと笑
あっ、日本とは全く違う社会が築かれているんだなと感じました。
国が違うから当たり前と言えば当たり前なのだけど、リアルに感じたのです。
現地に行っているわけでもないし、ニュースをみたわけでもないのに、
この本かっらはすごいリアルさを感じました。
多分日本にいたら触れられない、なんというか日本の平和ボケ的なところを逆に感じた
親としてもなんか、私小さいなって思ってしまうような感じです。
(それをいけないことだとは思ってません。私の意識外過ぎて、もっと知りたいという感じ)
多分、日本の現状も私の知らないこと沢山あるんだろうな・・。
なにせ、子どもが学校へ行かないということで頭いっぱいな時期が長かったから、
小さい観点にはまりこんでしまってたんだなと、この本読んで思いました。
意識が広がるのは面白いですね。
この本の最初の方に「きっと息子の人生に私の出番がやってきたのではなく、私の人生に息子の出番がやってきた」
とい文があるのですが、私はこれが好きだし、わかる!という気がします。
まさに長男15歳の時に、これ経験したな・・・。
なんかまとまりなく書いてしまったけれど、私にとってとっても良い刺激をいれてくれた本でした。
もっと子供たちの世界を色々な角度から知ってみたいと思います。
そしてこちらの本も色々な角度から観ることできると思います。
読んだかたいたら感想聞いてみたいです。
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善家 圭