『It's Better To Burn Out Than To Fade Away.』
by Kurt Cobain
記憶
もしも 今の私が以前と違うとしたら
もしも 今の私が以前の私じゃないとしたら
この先どこへ向けばいいのだろう
この気持ちを誰に伝えればいいのだろうか
そして 誰に謝ればいいのだろう
ごめんなさい
ごめんね
私の身体には激しい風がまとわりついていて
毎日ごうごうと音を立て続けている
どうやらずっと嵐の真ん中にいるらしい
その嵐の中から叫んでも勿論誰にも聞こえない
この嵐が見える向こう側からは
ただ風がごうごうと鳴る嵐にしか見えない
そして 嵐が近付くとみんな逃げてしまう
当たり前だ
この風は止む日が来るのだろうか
また今日が来たようだ
毎日勝手に来やがる
ごうごうと言っている間に
いつの間にか違う年にもなっていた
ごうごう
ごうごう
誰かを吹っ飛ばしてしまうくらいなら
このままでいいや
ごうごう
kennaona


