初めまして。
このブログの管理人kemuの娘の実央と申します。
長らくこのブログが更新されておらず、
いつも見ていただいていた皆様にご心配をおかけしたことと思います。
やっとのご報告になりますが、
母は、8月14日午後22時、家族に見守られながら天国へと旅立ちました。
母より、最後のブログの更新を頼まれていましたので
今回は少し長くなりますが、母の最期について私がブログを書かせていただきます。
母は6月くらいから、食欲もなく倦怠感が続いており、
入院予定日より少し早めの6月30日に入院しました。
その時は家族みんな抗がん剤の副作用が
いつもに増してひどいのだろうと思っていました。
そして7月10日、病院から電話が掛かってきました。
「お母様が昨日から左顔面麻痺を訴えており検査をしたところ、検査結果と今後について至急伝えなけばいけないことがあります。」と…
慌てて父と病院に行きました。
母が5年前の乳がんの頃からずっと見てくださっていた神先生の話によると
「脳の転移が見つかった、癌性髄膜炎を発症している、脳梗塞もある、治療はできない」
実際は事細かに説明していただいたのですが、頭が真っ白で、とにかくもう母は治療ができない、助からないの部分しか頭に入ってきませんでした。
父が「どのくらい生きられますか」と聞くと、
「一ヶ月くらいです」と言われました。
父もがくっと肩を落としていました。
神先生は「最初の乳癌から始まり、卵巣癌、脳腫瘍、他にも再発転移を繰り返しながら、全部クリアしてきました、十分頑張ってこられました」と言ってくださいました。
その後、母も一緒に神先生から話しを聞き、父も私も涙が止まりませんでした。
母は「これまで頑張ってきたから悔しいですね」と
でもその後、「うん、小さい頃からみんなに可愛がられて幸せな人生だった」と言いました。「友達(癌友達)もみんな見送ってきたから」と…
そしてその後8月に緩和病棟に移動し、
一時は家に一緒に帰ろうと話していたのですが、
その時すでにほとんどベッドから動けない状況でした。
本当は毎日、一日中母と一緒に過ごしたかったです。
コロナさえなければ…
コロナの影響で面会が制限されていましたが、
病院の方々が気遣ってくださり、できるだけ会わせてくれました。
昔の写真を持って行っては、母は懐かしいと喜んでくれました。
昔から母にべったりな弟も話したらとても辛そうでしたが彼なりにしっかり
受け止めてくれたようです。
なかなか病院に行かない弟でしたが、会いに行っては、
行って良かったと、そして母もとても喜んでいました。
8月5日、なんとか父が頼み込んで、祖母(母の母)と叔父(母の弟)と
会わせてくれました。さすがに会えないままお別れは悲しすぎますから、父が頼み込んでくれて本当に感謝しています、そして病院の先生方もありがとうございます。
当日私は立ち会えなかったのですが、母は「私の分まで長生きしてね」と祖母に伝えていたそうです。涙が止まらなかったと父は言います。
8月9日まで、母からLINEの返信がきていました。
脳腫瘍の影響で、送ってくれる内容は今博多駅にいるよとか今から帰るよ
とか買い物しているよとか
…それでも母からLINEがくることは父も私もとてもとても嬉しかったです。
この日くらいからほぼ寝ている状態でしたが、時々目を開いてグッドポーズをしてくれたり、私が泣いていると涙を拭いてくれたり、髪を撫でてくれました。
8月14日、同じ病院で抗癌剤治療で入院していた父から電話があり「お別れの時間が近づいている」とのことでした。すぐに病院に行き、父と弟と私と3人で母の手を握ってそばにいました。母は頑張って呼吸をしている様子でした。
夜になる頃、看護師さんが「コロナの影響で1人しか付き添うことができません。22時に消灯なのでそれまでなら…」と涙を流していました。
22時になったら私は駐車場の車で待機する予定でしたが、それを母は聞いていたのか私が病室を出る前に静かに息を引き取りました。
葬儀や四十九日等終わり落ちいた今、家族みんなどっと悲しみが押し寄せてますが、
こんなことでは天国にいる母に怒られそうですね。
母はいつも太陽のような笑顔で、
家族を癒してくれ、家族のために頑張ってきました。
癌闘病中の5年間も本当に病気なのかと思うくらいニコニコと楽しそうでした。
私にとって母はなんでも相談できる友達のような可愛くてお茶目でお洒落で
大大大好きなママです。今もとっても会いたくてたまりません。
会ったらハグをして、よく頑張ったね、もう頑張らなくていいんだよと
そしてたくさんありがとうと伝えたいです。
私は去年の夏に、母からこのブログのことを聞き、「もしもの時は実央が最後のご挨拶しておいてね♪」と言われていました。その時は「もう冗談やめてよ〜!」とふざけていましたが、本当にこのブログを私が更新するときがくるなんて…
最初は辛くてブログを見れなかったのですが、今少しずつ読んでいます。
母のブログを見ていただいていた方はご存知だと思うのですが、
父も癌闘病中です。最近初めて父の腫瘍マーカーが下がりました!
きっと母がそばで支えてくれているのだと思います。
家族みんなで協力し乗り越えなければ!と思っています。
それが母の願いだと思います。
そしてこのブログはずっと残しておこうと思います。
ブログを見ていると母に会えたような気がするので…
とても長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様、母のブログを見てくださり、応援のコメントをしてくださり、母と友達になってくださり、母はとても勇気づけられ、幸せだったと思います。
本当にありがとうございました。
今日も何かHappyがありますように
皆様のこれからが幸せいっぱいでありますように
kemuちゃんより。