ある男の憂鬱~しょのはち | kemu ん(・_・;)!? PASSの♪問わず語り

kemu ん(・_・;)!? PASSの♪問わず語り

ようこそお越し頂きました!!

お飲み物は自由に用意してね(^O^)/

50年も生きてると
様々な出来事があるものです
ここで出会ったのも何かの縁
よろしかったらおつきあいください

結構あばうと な日記です( ̄∇ ̄:)

 

目覚めると元の時代に戻っていた

《なぁ~んだ 夢かっ!》

そう思ったのだが ちと様子が違った

普段どんなに疲れていても
必ず寝室で眠っているのに
目覚めた場所はソファーの上

そしてテーブルの上には
覚えのないコンビニの袋
中身を覗いてみると
なおさら買った覚えなどないものばかり
スマホの履歴を確認すると
確かに俺からの着信が残っていた

さらにテーブルの上には
俺が説明した内容がきちんとメモされた紙が…

《入れ替わったのは事実のようだ》

メモ紙をながめていたら
ふと、これまでの失敗を思い出し
忠告しておきたかった事があふれでてきて
メモを残しておけばよかっただろうかと
少しばかり後悔したのである

時計に目をやると 1月8日 23:30

せっかく休みにしたのに1日が終わろうとしてる
取り立てて予定はなかったから
損をした気分にはならず 
むしろ摩訶不思議な1日を過ごして
退屈せずに済んだのかもしれない

おそらく過去の俺も
電話を切った後すぐに寝てしまったのだろう
未来の曲を聴くことが出来ず
さぞかし残念だったことだろう

俺は今日1日の出来事を
しっかり覚えているけれど
果たして過去の俺はどうなんだろうか?
記憶のない状態で戻ったのか?
そうだとすると
テーブルの上に置きっぱなしにしてきた
サングラスが気にかかる

昼間の長電話の事もあったし
さすがにつながるとは思えず
電話をする気分になれないまま
遅めの夕飯と入浴を済ませ
ベッドに潜り込んだのであった



翌朝目が覚めると またもや
景色が違っていた

《今日もかよぉ~~》

半ばあきれた気持ちのまま
洗面台に向かい鏡を見ると
そこに映し出された顔は…


白髪のない若い顔の俺だった


おしまい