先の記事で書いた、読書熱が再燃した小説、それが「君の膵臓をたべたい」です。
2017年7月28日から実写映画の公開も決まっています。
え〜この作品、もともと小説は知らなくて、4月だったかな?「夜は短し歩けよ乙女」の映画を見に行った時に予告で流れて、その時はなんかすごいタイトルだなと思って記憶に残って、そのあとたまたまラジオかなんかで、おぎやはぎの矢作さんが、極楽とんぼの加藤さんに紹介されて読んだらめちゃめちゃ泣いたっていうような話をしてて、本屋に行った時に平積みされてるのを発見し、小説を手に取るなんて久しぶりだなーと思いながら最初の数ページを立ち読みしてみた。
そしたら自分の好きな一人称の話で、言葉のチョイスや文の構成も読みやすく、帯に書いてある「読後、きっとこのタイトルに涙する」が気になって、買ってみることに。
簡単な内容の紹介をすると、まず一人称の目線は主人公の「僕」の目線で語られていきます。この僕と桜良という女の子の2人の高校生の話なんですが、ある日、高校生の僕が病院で一冊の文庫本を拾います。
読書が好きな僕は興味本位で中を見ると、そこには手書きで「共病文庫」と書かれていて、それはクラスメイトの桜良が綴った秘密の日記帳でした。
最初のページに目を通したところ、膵臓の病気で余命わずかと書かれていて、そこに本を探しにきた桜良と遭遇する。
ひょんなことから秘密を共有することになった僕と桜良。
人と接することが得意ではなく学校でもいつも1人で過ごしていた僕と、クラスでも人気の元気な桜良の距離が徐々に近づいていくのですが…と言った切ない物語と言った感じかな?
後にこの「共病文庫」が大きな役割を果たしてきます。
以下はネタバレ含む感想を書いていきたいと思いますので、ネタバレしたくない方はここから先は読まないようにお願いします。
えー、正直に言うと、泣く気満々で買って、徐々に読み進め、ラストに差し掛かった辺りで、夜に部屋にひとりという泣いてもいい環境を整えてクライマックスをよんでいったんですが、実は思いの外泣けませんでした。
というのは、桜良の死に方が…
ちょっと突発的過ぎて納得いかないという思いが出てきてしまって、少し自分の中でトーンダウンしてしまったというか…
さすがにその伏線には気付かないよっていう(笑)
最後の遺書的な部分で周りの人に遺したメッセージのところはさすがに目頭が熱くなりましたが、涙を流す程ではありませんでした。
と、こんなことを言っておきながら、とりあえず2回目も読みました(笑)
結末は納得いかなかったんだけど、最初のに書いた通り言葉のチョイスがよくて自分の好きな感じの文章で、ジョークのセンスなんかも割と好き。
なんだろなー、桜良はだんだん僕のことが好きになってくんだけど、自分の命は残りわずかだから、遺される僕のことを思って重荷を背負わせないように気持ちを抑えようとする辺りがすごく切ないなぁと思った。
そして、桜良と接していくことで、それまで他人と関わりを持とうとしなかった僕に変化が出始めて成長していく様もよかったなぁ。
つらつらと感想を書いてみたけど、泣けはしなかったけど、全体としてはとても好きな小説となりました!
そして、この後また別の小説を読んだんですが、その小説を読んだあと、この君の膵臓をたべたいのことを思い返した時に、あぁやっぱり桜良はあの死に方で良かったんだ!と思い直すことができた小説がありました。
それはまた次回に書いていきたいと思います!
とりあえず今は早く映画が見たい!
映画は小説にはない12年後の僕という役で小栗旬さんが出ているとのことで、小説とはまた違った結末になるんだろうなぁと楽しみにしています


