今朝8時過ぎ、妻の携帯が鳴りました。
動物病院からです。
病院は9時からなので、緊急事態ということ。
長い電話のあと、亡くなった、と告げられました。
今日の検査結果で家に連れて帰るか決めるつもりでしたし、1週間ほどの入院と金曜には聞いていたし、ちょっとやせてきたとは思っていたものの、ほんの数日前まではテーブルの上に飛び乗ったり、顔洗ってる時に洗面所の縁に手をかけて覗き込んで来てたので、まさか入院二日後に亡くなるなんて思ってなかったです。
だいたい、当初は日曜に病院に連れていこう、と言ってたくらいでしたから。
それが木曜に状態が急変し、何も食べなくなって水も飲めなくなって、夜に変な鳴き声で起こされたので、急きょ金曜に連れていったのです。
まだ10歳でしたし、20歳くらいまで生きる猫もいるので、死んじゃうなんて考えもしてませんでした。
体を綺麗に洗ってから返すということで、昼過ぎになったんですが、妻と私だけで行くことに。
長女は金曜には一緒に病院に行きましたが、ショックで昼飯も食べずに部屋にこもっていました。
私が日曜に連れて帰ってケイ素治療すると言った時、「それで死んだら後を追うからね」と言ってたくらい、猫のるちあを溺愛してましたから。
そう、名前は「るちあ」
みんな「るち」と呼んでいました。
よくあちこちで爪をといだり、テーブルに乗ってコップに手を突っ込んでは、「るちっ」と怒られてました。

でも、家族で出かけて家に帰ると、いつも玄関に迎えに来て、そのあと爪とぎ版に走って爪をとぎ、

しょっちゅうコロコロをせがんで鳴く子でした。
体を撫でられるのが好きで、特にコロコロされるのが大好きでした。
どこかの扉を開けると、すぐにチェックしに来て覗き込んでました。
箱が好きですぐに入ってました。

隙間も好きでしたね。

子猫の頃から育てて次男よりも年上でしたから、赤ん坊の頃の次男がつかんできても、赤ちゃんのやることだからと反撃しませんでした。
普通は猫パンチや爪攻撃するような状況でも。
すごくいい子でした。私はほとんどひっかかれたことはありません。
死後2時間で死後硬直を起こす、とネットにあったので、カチンコチンになっていることを覚悟して病院に行きましたが、箱の中で花に囲まれて安らかな表情で寝ているようでした。

「看護師がマッサージしたので死後硬直を起こしていません。手を尽くしましたが、伸びをして呼吸したあと最期を迎えました。るちあちゃん頑張ったんですが、腎不全のステージ4はクレアチニン5以上ですが、16もありましたし、膵炎まで起こしてましたから、厳しかったです」
と院長に説明されましたが、涙が止まりませんでした。
そんなひどい状態になってるなんて、全然気づいてあげられなかったですから。
妻がるちあの入った箱を持ち、私は空になったキャリーケースを持って車まで歩きましたが、外に出ても涙を抑えられません。
家に帰り、妻をエントランスで降ろし、駐車場に車を置いて部屋に戻ると、長女と次男が声をあげて泣いてました。
今度は次女が部屋にこもりました。
そこから二時間くらいは、るちあを撫でながらずっとみんな泣きっぱなし。
ようやく落ち着いたところで花をどかして顔が見えるようにしました。
まだ長男がバイトから帰ってきていませんが、長男も泣くのかな。いつも長男の二段ベッドで寝てたんです、るちあは。
るちあの為に祈っていただいた皆様、本当にありがとうございました。
その愛と善意は皆さまに帰っていきます。私からの愛と感謝も届けます。
るちあ、今まで家族を癒してくれて本当にありがとう。天国でゆっくり休んでね。