イエスは一番大事な教えは何か問われた時、

「神を愛せよ」
「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」

と答えました。

神とは自分自身でもあり、全てでもありますから、神を愛するのも、自分を愛するのも、他人を愛するのも、実は同じことです。

ただ、ワンネス的なことは誰も理解してない時期でしたので、分けて説いたのだと思います。

具体的には、

「自分がして欲しいことを他人にもしなさい」

とも言いました。

これを、自分がして欲しいことは他人もして欲しいとは限らない、と言って批判する人もいるようです。

確かに人それぞれ価値観も好みも違いますから、そういう面もあるでしょう。

だから、自分が良かれと思ってやったのに、相手は喜ばないどころか、逆に怒っちゃう、ということが起きたりもします。

それについては、多用な価値観があることを学ぶ機会になりますし、それ以降自分や相手をよく知ったうえで行動するようにすればいいことです。

でも、これはそういうことだけに限定した言葉ではありません。

これは、「与えるものが受け取るもの」という法則を表わしているのです。

「情けは人のためならず」という言葉と同じです。

これも「情けは人のためにならないから、情けをかけるな」という意味ではなく、人に親切にしていたら、巡り巡って自分にその親切が返ってきますよ。自分のためでもあるんですよ、という意味です。

そういった法則をイエスは表現したのです。

もちろん倫理的な意味合いも含んでいるとは思いますが。


こんな話は皆さんご存じだとは思いますが、言葉は真理の一面しか表せないし、いろんな解釈ができるので、文字どおりの意味だけで批判しない方がいいですよ、ということをお伝えしたかったのです。

聖書には、イエスがやってないことや言ってないことも載っているので、それを知らなければ批判してしまうのは仕方ないかもしれません。
そう書いてあるのですから。

だから、こうやって「真実のイエス」を書いているのですが、今回のように言ったことであっても批判する人がいますので、言葉というのは難しい伝達方法だなとあらためて思いますね。