土曜日の午後から始まった数々の出来事を乗り越えて、

月曜の夜に事務所で一緒に仕事をしている時には

素直に甘えられて、一緒に笑っていられるようになっていた。


隣でパソコンに向かっている彼の横顔を見ているのが嬉しくて

愛おしくて、数日振りに穏やかな気分に戻れたのが判った。

それがとても嬉しくて、本当はすぐにでも気持ちを書き残したかったけど

このブログの存在を知られたくないので、メモに書き残していたら

途中で彼に見つかりそうになったえっ


でもすぐに証拠を消したので彼は何も知らない。

しきりに「さっきは何を書いていたの?誰に書いていたの?」と質問され

パソコンの履歴を確認しようとしていたけれど、データは完全に消去したので

途中までとは言え、私が思っていた事は彼は知る術がない。


明け方近くまで仕事をして、一段落してから自宅に戻って

私の部屋で一緒に眠った。さすがに彼も数日間で色んな人に会って

疲れた様子でいびきをかいて眠っていた。そんな無防備な姿を見て

大きな安心感を覚えた。


朝になって、都下のお客さんに営業に向かうために彼と一緒に自宅を出た。

電車にのっている間にその日の予定を考えていた彼。出かけた先は

偶然にも彼の会社が東京進出をした時に最初の仕事をした街。

結局、一緒に客先へ向かって私が営業している間に近くで時間を潰して

一緒にランチを食べた。ランチの前後に彼が手がけた現場や近くのお店を

ちょっとだけ見たり、私の所用で出かけた銀行で見た気になった雑誌の記事で

少しだけ落ち込みかけた私を気遣ってくれた彼とお茶をして話をして

夕方になる前に途中の駅で彼と別れた。


この数日間、それもあの電話以降はなんだったのだろうと思う程に

馬鹿みたいな大騒ぎに疲れた。

でも今でも彼が私の傍に居る。手を伸ばせばすぐそこに彼が居てくれる。

いつまで続くか、続けられるか判らない。

これから先の事は何も、誰にも判らない。でも今、一緒に居ることが大切。

だから今はもう何も無理はしない。


「証拠を残すためにわざと送ったんだよ」って言う彼からのメール。

大切な証拠。