学生時代親しくしていたロシア人の友人と連絡が取れた。


ここ数年連絡は取っていなかったので、

昔のメールアドレスがまだ生きているのか不明だったが、まだチェックしていた。


彼女はウクライナ系のロシア人だ。

ソ連時代のウクライナの生まれているが、

モスクワ近郊育ちでロシア国籍。

ロシアのパスポートを持っているので、ロシア人と名乗ってはいるが、気持ちとしてはウクライナ民族のつもりだ。

今回まで知らなかったが、ロシアが先日勝手に独立を承認したルガンスク生まれらしい。


彼女は学生時代短かったが密な時間を一緒に過ごした仲間の1人だ。

旅行も一緒に行ったし、

結婚式のパーティーの余興も担当したし、

モスクワ近郊の両親の自宅にも泊まりに行った。

ちょうど新年の時期で家族が集まる中、ロシア語が話せない私はあまり役に立たないので、お母さんのキッチンの手伝いをして可愛がってもらった記憶がある。

モスクワでは彼女の友人達と寿司を食べに行った。


現在、彼女自身はロシア国外に住んでいるので安全だが、

両親はロシアに住んでおり、

いとこやおじさんやおばさんは戦火のウクライナにいる。

3時間ごとにウクライナの親族に電話をしていると言っていた。いまのところ、空襲からなんとか生き延びているそうだ。


どんなに辛いだろう。

電話している向こう側で、いとこやおじさんが、

自分の国の戦闘機や戦車に殺されるかもしれない。

ウクライナでは彼女のいとこ達が家を失い、命の危険があり、

ロシアでは彼女の両親や友人達がまもなく制裁の影響で苦労し始める。


きっと似たような家族がいっぱいいるんだと思う。

愚かな政治家の野心だかなんだかで苦しむのはいつだって庶民だ。

早くこんな愚かな殺人が収まることを祈っているが、

できるのは寄付くらいなのがもどかしい。