僕が中学の頃に話題の中心にいたのは俗に言う所の"リア充"たちだった。
実際に充実してるとかそういう問題ではなく、真面目よりワルく、外に何かを見せびらかす、そんな人たちが話題の中心だった。
そんなリア充派の勢力が2/3は占めていたのだが、今は1/2か悪ければもっと少ない。
今の中学生の話題の中心はサブカル〜オタク路線の子達だ。
カラオケに行けばアニソン・ボカロを歌い、話をすればアニメ・ゲームからの話題をベースにした話がなされる、また好きな有名人はユーチューバーだったりする。
これが実にやりにくい。
彼女たちと触れ合ってわかった事がある。
それは、いかに僕たち世代がテレビの影響を受けて話をしているかという事だ。
僕たちの世代はネットはあったもののそこまで娯楽の中心としては活躍していなかった。
アニメも今ほど数は多くなく、マニアックなアニメもあるにはあったのだろうが、情報の前面には出ておらず、存在の知られていなものが多かったはずだ。
しかし、彼女たちは違う。娯楽の中心にネットがあり、マニアックなアニメもどんどん前面に出てきている。
こうなって来ると話題が合わないというだけでは済まされないのだ。
僕たちはテレビのバラエティの話し方が身についてしまっている。
話をする展開、間の取り方、テンポ・・etc
これらをテレビのバラエティから無意識に吸収している。
しかし、彼女たちはネットやアニメからこれを吸収しているのだ。
テンポも違うし、笑いを取るなら「一言の破壊力」も違う。
ネットの中は文字情報が多い、もちろん昨今は動画なんかが幅をきかしているが、Twitterなんかでも基本は文字情報で何かを伝える。
つまり一言で興味を引く事を書かなければダメなのだ。
逆にバラエティを見て育った僕たちは言葉だけでなく、空気や目線など様々な情報を駆使して相手の興味を引く。
この世代同士が話をすると何とも歯がゆい歯車の噛み合わせになる。
笑いをとって興味を引こうにもそれに気付いてもらえず、逆にコチラとしても向こうの言う話に何か物足りなさを感じてしまう。
このジェネレーションギャップをいかにして埋めるか、、これが大きな課題になった。
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