いつもご愛顧誠にありがとうございます!
愛と喜びのバイク屋さんB2MATSUMOTOです。
さてこの併売店への道シリーズももう終わりになります。
前回のブログで書いたようにこれからもバイク屋さんを永く続けていく為には
「バイクのメンテナンスを幅広くこなせるお店」を創っていくこと。
これが株式会社B2MATSUMOTOの四代目夫婦の出した未来予想図であり、
今後とも世の中から求められ続けるバイク屋さん像です。
じゃあ幅広くメンテナンスを行う為には何に投資して何を断っていけばよいのか?
・多くのメーカーの純正部品を取り扱える状態にする。
・多くのメーカーのサービスマニュアルが閲覧できる状態にする。
・多くのメーカーの診断機が使用できる状態にする。
・多くのメーカーの特別工具を揃えている。
・絶版になったバイクの修理もできるようにする。
・今後出てくる電気バイクの資格取得、整備経験を重ねる。
・少しくらいの部品ならイチから創りだせる設備投資を行う。
上記の条件をそろえるためには
メーカーさんと付き合いを続けていかなければいけません!
でも、皆さん知ってますか?
メーカーさんと付き合いをするってことはすごく大変なことなんです。
・年間販売台数のノルマがある
・担保を100万円単位で入れなきゃいけない。
・メーカーさんの主導する資格を取得しにいかなくっちゃいけない。
そんでたくさん新車売ったらマージンが良くなります。
ぶっちゃけ、ウチの新車マージンは8~10%です(笑)
15万の原付スクーター売ったら15000円もらえるんですね。
ヘルメットサービスでつけて、10000円値引きしたら利益無しってことです。
上記のような条件を毎年必死こいてこなしているのに…ね。
だから皆様、あまり値引き値引き言わないで下さい(笑)
500円のチャーハンを400円にするのとはケタが違うんです。原価率92%の商売ですから(笑)
新車めっちゃ売ってるお店では16%とかマージンもらえますし、専売店になるとすんごいらしいです。
そんな仕組みになってるんですね。
「新車のたかだか数%のマージンの上昇の為に何十万円~何百万もする在庫をホイホイ抱えているのアホらしい!」
と、飲食業界10年やってた僕は正直に思ってしましました(笑)
そんな訳で、メーカーさんと付き合っていく為の最低限の在庫しか抱えない。
絶版になってどのバイク屋さんも嫌がるバイクの受け入れ先となれるように
設備投資を行う為に浮いた資金を投資する。
ちょっとしたステーやブラケットなんかをアルミ材の削りだしで作成できるような
金属加工工具の導入です。フライス盤やボール盤溶接器具など。
また、錆びて見た目が悪くなった金属部品を良い見た目に戻すためのサンドブラストやウェットブラスト、ポリッシャー。
板金塗装は相当熟練年数が必要と専門家からききましたので、その辺は専門業者に任せます。
そして電気配線を一から作成できる知識と経験。
エンジンのオーバーホールがもっとたくさん一気にできるような場所とエンジン載せる場所、フレームの保管庫など。
新車を減らしてできたスペースはそういう大型工具や分解したバイクを一旦保管できる場所にしていきます。
この計画は大言壮語ではなく、ある程度自身があります。
設備が揃うのも、技術や知識的にもまだあと5年はかかると踏んでますが…それでもまだ40歳!
バイク業界ではまだまだ若手(笑)
普通のバイク屋さんは絶版バイクは怖くて手が出せないまま年数が経過していくんですが
僕は分からないなりにガンガン受けてます。1980年代くらいのバイクならそこそこ見れるようになってきました。
整備技術はある程度熟練すれば、経験がモノを言います。
それができるのも僕のお師匠さんがスンゲー人だから!
まあそれはまたの機会に。
「最近マツモトさんお店の感じ変わったねー!」と良く言われます。
そりゃそうですよ。方針が変わったんだから!
以前は在庫をガンガン抱えて新車販売をメインにして各メーカーといい関係を築けるような経営方針になってました。
それが今は「メーカーが喜ぶ」から「困ってるお客さんを助けたい」になったんです。
とにかく毎日色んな種類のバイクの整備をこなしていってます。
原付スクーターから4気筒ビッグバイク、ビッグスロットルから電気バイクまで。
燃焼機関は勿論、FI、電気系統、フレームシャーシ、駆動系。
今はまだショボいですけど(笑)幅の広いメンテナンスができるバイク屋さんを目指していきます。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
株式会社B2MATSUMOTO 統括取締役 北本恵三