【ロンドン時事】11日のロンドン外国為替市場の円相場は、日銀の金融政策現状維持への失望感などから買われ、1ドル=97円前後まで上伸した。午後4時現在は96円80~90銭と、前日午後4時(99円10~20銭)比2円30銭の円高・ドル安。
 日銀はこの日の金融政策決定会合で、現行の金融緩和策の継続を決定、市場で期待されていた資金供給オペレーションの期間延長を見送った。これを受け市場では「失望感が台頭」(邦銀筋)した格好となり、当市場にかけて円買い・ドル売りが優勢。また米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週18、19日に控えて市場では量的緩和早期縮小への思惑が交錯しており、これが投資家のリスク回避姿勢につながり円は一時96円49銭まで上昇した。
 その後、円の上値が重くなりもみ合う展開となったが、ある市場関係者は「FOMCまでそう簡単に現在のポジション調整が終わるとは思えない」と指摘していた。
 一方、ユーロは対円で下落する一方、対ドルでは一時2月25日以来の高値となる1ユーロ=1.3316まで上昇した。午後4時現在は、1ユーロ=1.3270~3280ドル(前日午後4時は1.3190~3200ドル)。対円では同128円50~60銭(130円80~90銭)。
 他の欧州通貨はポンドが1ポンド=1.5590~5600ドル(1.5520~5530ドル)、スイス・フランが1ドル=0.9270~9280フラン(0.9385~9395フラン)。(了)


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NYダウは80ドル高。急激なドル安に襲われ116ドル安まで売られるが、為替の落ち着きとともにプラスに浮上し高値引けで3日ぶり反発。現状は、急落しても押し目買いが入って戻せるのがNY市場で、乱高下の果てにズルズル下落し元に戻らないのが東京市場。ドル円は一時、この世の終わりが来たかと思わせる95円台をつけ、7日朝方の為替レートはドル円が97円台前半、ユーロ円が128円台後半と大幅な円高に見舞われた。
 
日経平均は197.61円安の12706.41円と大幅安でスタート。12700円を割り込んだり12800円にもタッチしながら、おおむね12700円台で踏ん張る展開。ところが、麻生太郎財務大臣が午前の閣議後の記者会見で、口先介入どころか「介入するとか、直ちに何かというのはない」と言ったため、東京外為市場で円が買われドル円は午後1時15分には95.54円に。そのため後場、日経平均株価は12600円を割り込み12548円まで下げた。政治家の口は本当に恐ろしい。
 
 もっとも、15分ほどでドル円が96円台に戻ったため日経平均も12800円台まで上昇。午後2時に内閣府から4月の景気動向指数速報値が発表され、一致指数は前月比+1.0の94.8、先行指数は+1.3の99.3と順調に上がっていたが、それよりインパクト大だったのがロイターの「厚生労働省がGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の中期計画変更について午後3時から説明する」というニュースと、ダウ・ジョーンズの「ジョージ・ソロス氏が今週初めから再び円売り、日本株買いを再開した」というニュース。円安の追い風や198億円の「日銀砲」の援護射撃も受けて日経平均は凧のように舞い上がり、202円高の13106円まで上昇した。
 
 だが、そこで風向きが円高方向に変わり、やっぱり利益確定売りの金曜日で、アメリカの雇用統計発表前の見送り気分もあり凧はあえなくマイナス圏まで墜落。円高にめげず健闘したが終値は26.49円安の12877.53円で、日中値幅は558円もあった。TOPIXは-13.82の1056.95。売買高は43億株、売買代金は3兆3421億円だった。3日続落して今週の星取は1勝4敗と今年初の負け越しで、525円、837円、今週は897円と、週を追うごとに下落幅が大きくなっている。
 
 日経平均は小幅安でも値上がり銘柄231に対して値下がり銘柄は1447もあり実態は全面安。値上がりセクターは不動産、電気・ガス、その他金融の3業種だけ。値下がりセクターで下落幅が小さかったのは証券、小売、精密機器などで、下落幅が大きかったのは鉄鋼、ゴム、石油・石炭、輸送用機器、海運、金属製品などだった。
 
 メガバンク3行は全てマイナスで野村HD <8604> も値動きなしだったが、ノンバンクのアイフル <8515> が34円高で一人気を吐く。ドル円の急激な円高は輸出関連銘柄には大打撃で、95円だと通期業績予想の上方修正の余地がなくなる「想定為替レート1ドル=95円組」の日産 <7201> は37円安、ホンダ <7267> は140円安、日立 <6501> は16円安、三菱電機 <6503> は38円安、京セラ <6971> は320円安、キヤノン <7751> は85円安、コマツ <6301> は10円安。「90円組」もトヨタ <7203> が160円安、富士重工 <7270> が84円安で、ソニー <6758> は15円安。想定為替レート85円のパナソニック <6752> も27円安だった。それでも日本電産 <6594> は「95円組」でありながら40円高と買われていた。
 
 来日したフランスのオランド大統領と安倍首相が午前中に首相官邸で会談し、原発輸出など原子力分野の協力強化を柱とする共同声明を発表すると、2日前はストップ安だった東京電力 <9501> は40円高で値上がり率3位、売買高、売買代金1位と元気を取り戻した。九州電力 <9508> も80円高で値上がり率11位に入っていた。
 
 この日の主役は不動産関連銘柄。東証1部も新興市場も朝から全面安の中、唯一プラスを維持したセクターだった。長期金利終値は0.860%で小幅上昇にとどまり、東証REIT指数は反発。前日発表の東京都心部のオフィス空室率の改善も好材料になった。三井不動産 <8801> は129円高、三菱地所 <8802> は110円高、住友不動産 <8830> は135円高、東京建物 <8804> は43円高で値上がり率13位。値上がり率1位にマンション開発のゴールドクレスト <8871> 、2位に不動産証券化のケネディックス <4321> 、6位にマンション開発のタカラレーベン <8897> が入り、住宅ローン保証の全国保証 <7164> も9位に入った。前日発表の第1四半期決算が最終利益3.6倍で過去最高と絶好調の積水ハウス <1928> は10円高だった。
  
 東急グループは、値上がり率12位に57円高の東急不動産 <8815> 、14位に不動産管理の東急コミュニティー <4711> 、16位に不動産流通の東急リバブル <4064> が入り、本家の東急 <9005> も2円高で、10月9日ではないけれども「東急の日」だった。(編集担当:寺尾淳)


【今日の取引】
今日も自分が動かしているEAの調子は凄いいイイ。
このまま自分の資産も増やして、週末は少しいいものでも食べようと思う。
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6日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価をにらむ展開となる中、1ドル=99円台前半で伸び悩んでいる。正午現在は99円16~17銭と前日(午後5時、99円72~73銭)比56銭のドル安・円高。
 東京時間の早朝は、前日の海外市場でドルが売られた流れを引き継いでドル円は弱含んだが、午前9時前後には99円前後まで買い戻されると、仲値にかけては実需筋の買いが優勢となり、99円40銭近辺まで上昇した。この間、株価が反発に転じてドル円を支援したが、株価がマイナス圏に沈むと、歩調を合わせるようにドル円も値を消した。
 前日発表された5月のADP全米雇用報告の非農業部門就業者数が市場予想を下回り、市場では「5月以降、雇用を中心に民間部門で力強い印象が出ていた米経済だが、ここに来てやや精彩を欠いた感がある」(シンクタンク系エコノミスト)との指摘が出ている。米景気回復の足取りに不透明感が広がる中、「金融市場全体がリスク回避の動きを一時的に強めており、結果的に円が買われやすい環境にある」(銀行系証券)という。
 市場の関心はあすの5月の米雇用統計に集まっており、「結果次第で米量的緩和の出口論は大きく後退する可能性もある」(外為ストラテジスト)とみられる。
 ユーロは対円で下落、対ドルでほぼ横ばい。正午現在は1ユーロ=129円81~89銭(前日午後5時、130円42~44銭)、対ドルで1.3089~3091ドル(同1.3077~3079ドル)。(了)