麻農家の大森先生のお話の続きです。
 
 
麻と竹は古来から、日本人の生活に寄り添ってきた植物。
 
竹って、世界中で種類が600〜1200種類もあるといわれ
日本では主に、真竹(まだけ)、孟宗竹(もうそうちく)、淡竹(はちく)があり
 
その中でも、『真竹』は弾力性に優れているので建築や竹細工に向いていて、
『孟宗竹』は、弾力性に欠けるが春一番に芽吹き、えぐみが少ないので食用に。
『淡竹』は、細かく繊維が分かれるので、茶道具のお茶筅にされたりと、
種類によって、用途が違います。
 
 
 
これが、孟宗竹。中国伝来。
太くて節目が短くて表面に白っぽい粉が浮いているので、すぐわかりますね。
 
 
この青々しくて、細く節目の間が長いのが真竹
その中でも、『麻竹(まちく)』は、メンマの材料として有名らしいのです。
 
麻竹!!
麻のような竹って、めちゃくちゃ興味がわいて来ませんか?
麻と同じように、ご神事に使われて来たそうですよ。
なんと竹って一日24時間で、マダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びたという記録があるほどに、生命力の強い性質を持っていて、
そこが、麻と似ていますよね。
 
竹は、
 
青々とまっすぐ伸びる様子から、榊や麻とともに、清浄な植物のひとつとされ
地鎮祭などのご神事に四隅を忌み浄めるために、葉付きの青竹を斎竹(いみだけ)といって
その青竹には、御神域を示す、麻のしめ縄と紙垂をたらすために使われたり、
お正月には、神様をお迎えする為に、清らかな御神域を示す
3本の竹を松で囲んで、荒縄で結んだものを門松として飾るのですね。

 

このように、古来から日本のご神事に欠かせないアイテム。
本当に、麻も大切ですが、竹も日本の伝統文化には欠かせない植物なんですね。
 
なんと、イネ目イネ科の大型のタケなんですって。
知らんかったわ〜!!
 
 
 
実は、竹は『土地を浄化する』と言われていて
土地の浄化を済ませたのなら、
120年に1度、花を咲かせて、花が枯れると
その場に生えていた全ての竹は一斉に枯れるそうなのです。
 
竹による浄化のチカラは、半端ないものですね。
 
 
 
去年、タケノコを沢山掘らせて頂きました。
滋養と強壮の強い竹。えぐみを持つ食べ物は、冬場で軀に溜まった毒素を
一掃すると言われています。
春のギフト。タケノコ。旬なものはいつだって、その時その時に私たちに必要な自然からの贈り物なのですね。
 
雨後の筍という言葉がある通り、雨が降ったら一斉に
伸びて来て、あっという間に育ってしまうので
農家さんでも、絶妙タイミングは運次第と言われる程の生命力の強さ。
 
 
葉先が黄色なのが、上等なタケノコだそうですよ。
奥様!!
あれっ?なんだか、先っちょが黄色って
さんまと似ているね。笑
 
 
青々しい竹やぶ。
そよぐ風と葉の木陰で、涼しさが違います。
 
最近、竹やぶを見る事がなくなりましたが
竹で作る、竹とんぼや竹馬、、
嗚呼、昔の子供達はなんて豊かな生活をしていたのでしょう。
 
竹がある暮らし。
 
憧れます。