毎月恒例 麻農家 大森先生に逢いに行く会
行ってきましたよ〜!
先ずは、茨城の道の駅へ・・笑
だってね。新鮮な野菜や魅力的なお買い物が出来るのは
外出したときのお楽しみ



あれもこれも楽しむのが正解なりね!
ちょっと張り切って早起きしたせいか、道の駅オープンまで
ドア待ちしちゃいました

めっちゃ重たいけど、白菜やブロッコリー、サツマイモ。すんごくお安くて新鮮なのは、産地直送ならでは

そして、嬉しい米麹も購入できたの!嬉しや〜
これでやっとお味噌が作れるどーーーっ!!
千津さんの運転で、今日も無事に野州麻紙工房さんへ到着

今日の工房は、お母さんがお一人で麻引きをされていました。
少し色の濃い麻です。
これは弓矢用の弦ですので、ご神事用に作られる薄くて繊細な精麻とは違い、しなやかさと強靭さが求められます。
それには、土用の日差しを経て
あまり大きくしすぎず、高く成長させすぎないようにするのが肝心です

私は太く大きく成長させたら強い繊維になるのだと思っていたので、とても意外でしたが
やはり考えるのと、実際に育てるのは、これほどに違うのですね。
こうして育てられた強さを目的とした弓矢用の麻は、2−3回弾いただけで切れてしまわないように育てられ、
70回
程も、使用出来るように作られます。


そして運が良ければ、100〜150回もの使用にも耐えるようになるのです。
この強い麻は麻糸にもなり、親子代々着られる着物にもなるんですって。
手から手へ。嬉しい循環ですね

以前は麻を育て問屋販売だけをしていた時とは違い、直接販売するようになってからは
常にお客様の立場になりヒトに寄り添い、素材利用の変化に伴い、
使用される麻を用途別に適切に納入できるよう、
常に研究される大森先生のお姿に感動してしまいます。
そして、今回のテーマは『縄文』
縄文時代と推察される遺跡には、貝塚がありその場所から麻の種が発見されています。
えっ?なんで??どうやって??
ほんと、不思議ですよね〜。
麻は有機物なのでそのままですと無くなってしまうけど、
貝は無機物なので残り、貝と混ざった麻は残るのですって。
すごいわー。
そして、縄文時代に使われた水に強い樹って、なんだと思いますか?
杉ではないんです

それは、『栗』の樹。
大きな栗の木はあまり想像出来ませんが、本当に大きかったそうですよ。
杉よりも栗が使用されるのは、栗年輪の黒い部分が水に強いので腐食しにくい。
と、縄文時代のヒトは既に知っていたなんて凄いですよね

灰汁の強いドングリや木の実を水に晒して食料にするのですが、
水辺に栗の木を杭として差し込み、棚には竹や麻を使っていたんですって。
水に強い麻。強靭な麻が生活の随所に使われていました。
縄文時代は、一般的なイメージだと文化的な生活を想像しにくいのですが
実は、漆を採取された形跡が残る杭木が発見されたり、麻の油で揚げ物が作られていたことが判明しているのです。
縄文時代から戦前までずっと変わらず、日本人の生活に寄り添う重要な植物だったのですね。
そして、みんな大好き

『縄文』
縄文土器は、強度を強める為に麻が混ぜ込まれて、
あの美しい『縄文土器』の名前由来となった
縄模様は、麻紐や他の繊維の紐で付けられたのです。
縄文時代は戦いがなく、穏やかな時間を過ごしていたのですね。
その豊かさは、縄文土器から伺う事が出来るのです。
お話会の途中で、お客様がお見えになりました。
どなたかとお聞きしましたら、本を持ってこられたご様子。
実は、前回大森先生と御一緒させて頂いた『栃木県立博物館』で開催された
『令和の御大礼展』ですが、やはり今回の情勢により、入場者数が少なかったご様子。
せっかくの記念本が、かなり余ってしまったそうなんです。
それを、大森先生が、500冊!!も買い取られた。とのこと。
500冊!!
2年前にこの田圃で御逢いした、石塚さんのお写真も沢山載っていていますので
懐かしさでいっぱいになっちゃったり・・
本当にご縁って、不思議だなぁ。
もうね、大森先生の太っ腹といったら・・
人生は、自分に負荷をかけた方が、回転が早まるそうですよ。
ご縁のあるヒトと生きることの大切さ。
そして、ご縁のある方を大切にする寛容さと感謝のココロで生きる事が
『縄文の生き方』だそうです。
こちらの本、本当におすすめです。
大嘗祭の歴史が詰まった資料が沢山見る事が出来ますし
宮内庁保管のお宝物を見る機会は滅多にないですよ。
1冊 1000円ですので、ご希望の方はお知らせ下さいね。
パロサントの良い香りの麻炭香
なんと、NHKにこの炭について出演されたそうです

今回で、3回目の あらたえに使用された 記念品を今回も拝見させて頂きました。
毎月お伺いする度に見せて頂けるなんて、不思議だけど
本当にありがたーーい。
毎月、大森先生のお話会開催しています
