2015年春、私は不思議なご縁で女神ツアーに参加しました。
女神ツアーの意味も分からず
ただただ、誘ってくださった方のご縁を感じての参加です。
そこから今の私があると思うと
あの時のご縁に恵まれてしあわせだと
心から思います。
徳島県には『岩戸磐座遺跡』という
忌部大神が神麻を晒した聖なる磐座があります。
女神ツアーではその遺跡を訪れ、
阿波忌部族研究家の第一人者 林博章先生の講演をお聞きし、
阿波忌部族三木家の家系を知る事が出来ました。

山崎忌部神社にも連れて行ってもらっていました
阿波忌部族三木家は代々、天皇家が即位する時に奉納される 麁服(あらたえ)を
聖なる麻で織る重要な一族です。
今では聞くことの少ない言葉ですが、麁服(あらたえ)とは践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)における大王霊の神衣であり、
平安時代 927年の『延喜式』『践祚大嘗祭式』 の『麁妙服事』条には
『阿波国の忌部が織るところの麁妙服(神語(かむこと)には いわゆる阿良多倍、是なり)〜と、
『神語でアラタエ』とあります。
その麁服(あらたえ)は阿波忌部族が代々調進するしきたりがあり、
しかも、その調進は阿波忌部族の誰でも良いわけではなく、
徳島県の三木家でなくてはならないのです。
そんな重要な三木家の麁服(あらたえ)ですが、
戦後一時期、麻の栽培が途絶えてしまい 國の補助もなく、
麻の栽培方法も儀式作法も曖昧になってしまった時期があります。
そのときに サポートしたのは 麻栽培を途絶えさせる事がなかった
鹿沼の大森家です。
何故、阿波(徳島)から遠く離れた鹿沼の地で麻栽培が行われていたかというと、
それは遠い昔、阿波忌部族が麻の実を携え海を渡って千葉(安房)から上陸し、
そして麻栽培に適した土地である鹿沼を定住の地として選んだからです。
鹿沼の麻農家は阿波忌部族の末裔であり、そして戦後も唯一大規模な麻栽培を守り続けたのです。
私は前年の2014年夏、もう一つの不思議なご縁で鹿沼の大森家とその氏神様である賀蘇山神社を訪問し、
阿波(徳島)と私の住む安房(千葉)と大森家のある鹿沼の粟野が繋がりました。
それ以来、大森家に通い続け麻栽培と麻を広める活動を学んでいます。
麻の聖なる役割は践祚大嘗祭の麁服(あらたえ)だけではありません。
日本の伝統行事では驚くほど麻が登場するのですが、一つの身近な例は麻で撚ったしめ縄です。
しめ縄は神社のお社にもありますが、聖なる場所はしめ縄で結界を張るのです。
ご神木や磐座にぐるりと張られた縄がありますが、
あれはしめ縄で 古来から神が占有する場所を示しています。
しめ縄は結界や魔除けの性質も帯びるようになった 神聖な神具なのです。
そして昔はしめ縄を自宅の玄関や神棚にも置きました。
しめ縄を飾ると、邪気を祓いトシガミ様を心地好くお迎え出来る事ができるのです。
今回は女神ツアーから始まって鹿沼の大森家のご縁で、麻のしめ縄をお正月飾りに作る会を催すことになりました。
しかも、鹿沼大森家8代目の大森芳紀先生が直々にそのつくり方を教えてくださいます。
人、土地、時間を産すぶ(結ぶ)しめ縄を浄化にぴったりな精麻を使って、
今年最強お正月飾りを、麻の第一人者 大森先生と一緒に作れるのは 滅多にない機会です。
今回のお正月飾りは、このWSのために特別に作られた他では手に入れられない逸品。
藍や茜で染められた麻紙を使い、麻花も作ります。
そして、大森先生の畑で作られた精麻と 私が自給教室に参加して大切に育てられた
無農薬無肥料の古代米と真菰の3種類の 神亀も作りますよ〜!
こんな贅沢な機会は滅多にないので、時間を調整して是非ご参加下さいね。
2018年12月19日(水) 市川市民会館 でお待ちしています。
keityblue01@gmail.com へご連絡下さい。
https://www.facebook.com/events/2196978080526902/