麻のある暮らし
栃木県鹿沼市の 『何もないけど何かある里の体験』
麻ひきの続きです。
発酵させて麻の汚れを取りながら、引き延ばし綺麗な精麻にする最後の作業ですが、
これが、むず〜い!
一つ一つの所作を丁寧にこなさないと、一瞬で繊維が引きつれてしまい
ぼろぼろの精麻になってしまいます。
1ミリ単位でもいいので、ずらす個所を変えることが重要で、これをしないと、麻に線が入ります。
手と麻の連動性や
始める時の思い切りの良さ…
とにかく、
舞うようにリズミカルに動かすこと
が大切なようです。
って、それって、どんなことにも共通する 最重要事項 ですよねっ
最初は、息を詰めて細心の注意を払う。
そして、それを極めると、一連の動作全てカラダが覚えていて
緊張も愉しめる、一体感が生まれるのですよね。
緊張しつつ、愉しむ。楽しむ、たのしんじゃう!
いつも、こんなに高さがある大きな柿の実をどうやって、収穫するのかしら?
と、疑問でしたが、先が割れた竹の棒で枝をひっかけて折る。
その際に、来年も実りが続くように大きな枝ではなく先端の細い枝、
たわわに実る柿の重量感と自分で支えられる量の重さを瞬時に判断し、的確に選ぶ。
全てはバランス。
古来から、秋の収穫を家族皆で喜び
自分にぴったりの感覚を自然と共に遊びながら
養っていたのですよね。
阿波忌部族は、阿波國(現徳島)を船で発ち黒潮に乗り千葉の先端 館山にある 布良の浜 に辿り着き
麻や殻を広め、阿波忌部族が住んだ場所は、 『阿波』 の名を取り、『安房』と呼ばれるようになったそうです。
現在、安房神社には、阿波忌部族の遺骨22体をお祀りする 忌部塚があり、何年か前に60人規模の麻講習会の講師に招かれた帰り道に
偶然訪れたのですが、ちょうど訪れた7/10のその日が 忌部祭でした。きっと、阿波忌部族の尊いお導きがあったのでしょうね。ありがたや。
未だに千葉の布良漁港では、様々な恩恵をもたらしてくれた阿波忌部族への感謝の気持を込めて、
遠く離れた阿波国へ向かって頭を垂れる儀式が続いています。阿波忌部族は故郷に錦を飾ることを求めず、安房から川をさらに北上し栃木県の鹿沼市まで辿り着き、賀蘇山神社を祀ります。そして、その地で麻を育て生涯を閉じたので、故郷の阿波ではその偉業を知る事はありませんでした。やっと現在、何千年の時を経て様々な文献から知ることになったそうな、、
阿波忌部族は、名誉や権力、血で血を流し領土を広げることを求めず、ただただ日本全体の生活水準を上げて、しあわせを広げたパイオニア。先達なのです。
美味しい麻の実入りのピザ、シフォンケーキとおがらストローのハーブティを頂いて
身もココロも晴れやかな一日を過ごせるしあわせ。
麻の里は、一見のどかな田園風景ですが、
目には見えなくても、全てが調和する素晴らしい土地でした。
11月10日(土)神社ご奉納用に作られる
大麻WS開催します。
ご縁がある方に必要なだけ届きますように。
11月10日(土) 10時〜16時
大森さんとのお話会ランチ付き
小麻と携帯用幣 作りWS
千葉県市川市
12000縁
keityblue01@gmail.comへお問合せ下さい。
https://www.facebook.com/events/891399631247990/