先ほどの
で、お話させて頂いたのですが、普段何気なく使う調味料。
皆さん、どんなモノを使っていますか?
私がお勧めする 調味料をご紹介させて下さい。
先ずは、日本人の心。
味醂(みりん)
みりんってね。実は、奥が深いんです。本物のみりんは、本みりんとして表記され、蒸したもち米に米麹を混ぜて焼酎または醸造用のアルコールを加えて60日間ほど室温で熟成したものを圧搾、濾過して作ります。(本みりんと表記されていても、全部本物でないところが悩ましいのですが。。)
私たちの認識ではみりんは調味料のくくりですが、本来はアルコール飲料の仲間で、古来(平安時代)からの儀式に使われた、お屠蘇の材料としても使われていたのをご存知の方はいらっしゃいますか?
スーパーでよく見かけるミリンを、よーーーく見て下さい。
ホントのみりんじゃないんです。みりん風って書いてあるの、気付きましたか?
みりん風。。風が付いちゃうと、ちょっと悲しい。
これは、材料も製法も違うので、成分が異なり料理における効果も違うんです。
本みりんはアルコール飲料なので酒税法により酒税が掛けられ、製造・販売免許も必要です。
なので、スーパーで簡単には販売できないので、本みりんと同じような見かけにはしているけど、アルコール分は1%未満のアルコールにうまみ調味料や水飴等の糖分その他を加えたものなので、雑菌が入りやすく保存には向きません。(発酵がないので、甘みを水飴で、、っていうのがなんとも。)
なぜ、こんなことになってしまったか。というと。
明治からそれまでの酒株を廃止し新しく酒税法が制定され、明治6年国税に占める酒税の割合は1.5%にすぎなかったものが明治8年には4.3%、明治10年には6.4%、明治15年には24.1%に達しました。そして、明治27〜28年に日清戦争がありさらにお金に困窮した政府は、翌明治29年3月にさらに酒税改革を施行して、30〜40%に一気に上昇してしまったんです。
本みりんは、江戸期に清酒が一般的になる前は甘みのある高級酒として飲用されており、現在でも薬草を本みりんに薬草を浸したものを薬用酒として飲んでいます(お屠蘇や養命酒など)高級酒扱いだったので、酒税が他の清酒に比べてもの凄く高い倍率に跳ね上がってしまったんですね。
酒税が國を支えていたと伝えられていますが、政府の長期的政策を微塵にも感じさせない現在の、取れるところから取る消費税と似ている物を感じます。(泣)
なので、本みりんはアルコール成分が含んでしまわないよう、企業存続を掛けて、改悪をせざるを得なかった歴史があるのです。もちろん、伝統的な製法を伝え続けた会社もあります!!
三河みりんさんの伝統的製法で作られたものは、2年がかりで醸造、熟成されているので甘くて、ミントと炭酸を加えて飲むとめちゃ旨し。もちろん、お料理に大活躍です。おススメします!