今年は文字通り寝正月を過ごしてしまった。別に望んで寝て過ごしたわけでもない。風邪で寝込んだだけである。「寝た」と「寝込んだ」は全く違う。相変わらず浮世は騒がしいものだ。元日には大地震、2日は某航空会社の飛行機が事故、3日には福岡で火事、3が日すべて何かしら事件という年もなかなかあるまい。
わたくしは正月、広島の実家に帰省しているほとんどの時間を寝込んで過ごした。6日、病み上がりのなかついに京都に帰ることにした。その前に高校の同窓会に顔を出して。いざ行ってみれば皆スーツではないか。スーツとは聞いていなかったわたくしはいつも通り青野時空氏リスペクトのロックンロールファッション。しかし高校時代の根暗なわたくししか知らない同級生たちはみなわたくしには気づかない。皆、声で気づいたようだ。何もかも変わってロックンロールDJ、ロックンロールライターになったわたくしに羨望の眼差しが向けられる。高校時代、一言も話したことがなかった人間からも色々話しかけられて記念撮影に応じる。そんな中で話したいと思った相手がいた。もしかしたら高校時代、わたくしは彼女が好きだったのかも知れない。あの気持ちは何だったのか、今となっては見当もつかぬ。卒業式の時、一思いに何か言っておけばよかったとも思うが。しかしついに同窓会でも言い出せなかった。自身の度胸の無さに嫌気もさす帰りの新幹線の車内。根暗なわたくしを知る者からすれば垢抜けたロックンローラーに見えただろうか。しかし何も変わっていない。いや、あの時はまだ色々と夢を見られた分よかっただろうか。しかし何も言い出せなくてかえって良かったのかも知れないとも思った。思い出は思い出のままとっておこうと。もう会うこともないけれど。何故だか妙に斉藤和義の「アゲハ」が聴きたくなった。
今年はDJ・ライターとして飛躍の年にしよう。愛すべき古き良きロックンロール復活のために。愛すべきラジオ全盛時代復活のために。