直前特訓が無駄骨か? | yuruyurumamaのひとりごと~ふたたび

yuruyurumamaのひとりごと~ふたたび

10年近くやってきたヤフーブログから引っ越してきました。
また新しい世界で日常を書いていきます。

 

 

本来なら、2月の始め頃にする直前特訓が

その頃からコロナ流行の兆しが見え始めて

急きょ取りやめになっていました。

 

PT(理学療法士)の学生たちが各地の病院や施設で

アドバイザーのもと実技訓練をするのですが

本来なら3週間のところを2月末に2週間で強制終了。

 

そして二回目の実習が始まるというので

遅ればせながら今日講義をしてきました。

 

早い人で明日から、多くの学生は来週から

宮崎や大分、沖縄などに散らばって行くのですが

その前にもう一度「接遇マナー研修を」と言うわけです。

 

一回目の実習が楽しかった!と言った学生もいましたが

中にはなかなか受け入れ先の先生と

うまくコミュニケーションが取れず

鬱になりかけました、という学生もいて。

 

さっそく世間の荒波を経験しているようです。

 

90分一コマを二回。

 

マスクをしたままの授業でこちらはヘトヘト。

 

時々、マスクを外して大きく深呼吸。

 

終わってから「先生、苦しそうでしたね」と

学生たちから同情が集まってしまいました。

 

講師室に戻る途中、担当の先生に

「明日から沖縄に行くという学生がいましたが

感染者が急増している福岡から来てほしくないと

言ってきていませんか?大丈夫ですか?」

と尋ねると

「さっきその施設から電話があって取りやめになりました。」とのこと。

 

教務室の電話が鳴るたびに、その手のお断りの電話じゃないかと

とても出る気がしないとも。

 

もう出発準備も終えているらしい学生は

5日前の私同様、彼女もまた今日は悔し涙を流すことでしょう。

 

まさに今、コロナ戦争の最前線にある

病院や施設にとってみれば

実習生の受け入れなど

それどころではない、が本音でしょう。

 

結局彼らはまともな実習もしないまま

現場に出て行かざるを得ませんが

それも人生でしょう。

 

 

昨日は大きなビフテキを平らげて

体力を付けて行きましたが

マスクの息苦しさと宙ぶらりんで取り残された学生たちの

先の見えない表情にドッと疲れが出てしまって

帰宅後、二時間も寝てしまいました。

 

一番の被害者は学生たち。

 

今日の講義が無駄骨に終わらないことを祈りたいです。