一度だけ不思議な声が聞こえたことがあります。
不思議な話ですが、
とっても大切なことを教えてくれました。
もし、いま、まだ起こってもいないことなのに
未来の不安で押し潰されそうになっている人がいたら
届けばいいなと願います。
一度だけ、わたし、
誰の声かわからない声が聞こえたことがあります。
耳で聞こえたのか、
頭の中で聞こえたのか、
よくわかりませんが。。。
男の人なのか女の人なのかわからない。
低く威厳のある感じ。
心臓を掴まれたような感覚になった。
聞こえた声はね、こう言った。
「未来を恐れて今を見失うな」
時々、思い出すの。
もうあの声で聞こえるわけではないけれど
未来を恐れている
どんな状況で聞こえたか。。。
妊婦でした。
次女がおなかにいて臨月。
場所は、子ども病院。
3歳になったばかりの長女と二人きり。
長女は、ピーナツを食べてしまって
アナフィラキシーショックをおこして
緊急入院したのです。
ピーナツを初めて食べてしまったら、顔が腫れて。
目は、開かないほど腫れ上がり。。。
呼吸はできていた、それだけが幸いでした。
長女は、赤ちゃんの時から夜泣きがすごくて。
3歳になっても夜中に起きて泣くことがありました。
(その原因は、1年後にわかります。
扁桃腺が大きすぎて睡眠時に無呼吸になりつつあったのです)
二人目の出産が近づいてきた
この時期、ずっと怖かったんです。
もうすぐ次女が生まれるのに、
長女がまだ夜泣きをしていたから。
長女が生まれてから3年間、
朝まで寝た経験がわたしは、ありませんでした。
もう身体は、ボロボロでした。
下の子もこの子みたいに
夜泣きばかりの子だったらどうしよう。。。
日中も抱っこし続けないと泣いてばかり。
下の子もこんなに神経質な子だったらどうしよう。。。
ひとりでもこんなにしんどいのに。
もうひとり増えたらどうなるの。
もうわたし、ムリかもしれない。
そう思ってた。怖かった。
そんなとき、
長女がアナフィラキシーショックをおこした。
もしかしたら、命を落としていたかもしれない。
顔が腫れて原形をとどめていない。
小さな手には、痛々しい点滴。
子ども用の柵がついたベッドでひとりで寝ている。
いつもくっついていないと眠れない小さな小さな子。
柵に手を入れてずっと撫でていた。
「ごめんなぁ」って。。涙が止まらなかった。
泣き続けていると
お腹がいたくなって。。
臨月のお腹でソファに横になって、
しばらくしたときに。
あの声が、突然聞こえたのでした。
「未来を恐れて今を見失うな」
そのときに思ったんです。
あー。
まだお腹の中には、赤ちゃんがいて。
まだ生まれてもいないのに先のことを勝手に不安がって。
どんな子なのかもわからないのに。
怖くて怖くて。
長女のことを、なんでこんななの!?
って責めてた。
この当時のキモチを正直に言葉にすると。。。
この子みたいな子が
もうひとり増えたらどうしようって。。。。思ってた。
今考えたら、ひどすぎるわな。
でも、思い詰めてた。
そんなときに
命にかかわるような事故が起きた。
わたしが見ていないときに起こった出来事。
わたしがちゃんと見ていればよかった。
そういえば、
わたしはこの子をちゃんと見ていただろうか。
先のことを恐れて、
厳しい目でこの子をみていたんじゃなかろうか。
なんで!なんで!
もうすぐ赤ちゃんが生まれるのに!!って。
そんな勝手な私の不安を通して長女を見ていた。
そりゃ、長女は、神経質にもなるわね。
長女が、一番不安だった。怖かったわな。
わたしのまっすぐな愛を求めていたわな。
不安を通したものなんて、いらんわな。
そんなあたりまえのことが、恐れで見えてなかった。
失ってからじゃ遅い。
いま目の前ににるのは、この子やよ。
生きててくれてほんとによかった。
未来は、わからない。
だから、今を見る。
目の前のものを大切にする。
そう心に誓った。
そして、月日が流れて次女が生まれた。
びっくりするほど、よく寝る子だった。
昼間もほとんど、ぐずらない。
こんな赤ちゃんいてるんやって驚いた。
そして、長女は、
次女をとてもかわいがってくれた。
夜泣きもなくなった。
後になったら思う、
何を恐れることがあったのか。。。。
取り越し苦労にもほどがある。。
次女は、お姉ちゃんが好きで好きでたまりません♡
あれ以来、心がけていることがあります。
恐れを手放す。
自分のチカラだけでは、
どうにもできない事柄にたいする恐れは手放す。
どんなこともある意味、
受け入れる覚悟をするということなんだと思う。
ただただ、目の前にあるもの。
それを大切にする。感謝する。
それを教えてもらった、
わたしにとっては、大きなエピソードでした。
あの声は、誰の声だったんだろう。。
「未来を恐れて今を見失うな」
4月27日(木)大阪!
可愛がられる生き方はじめませんか♡
神守けいこ