僕が大学生の時、父は肝臓癌による肝不全で他界しました。
自営で小さな店を経営していた父は、家族に迷惑が掛からないようにと
医師から余命1ヶ月と言われても最後に綺麗にして店を閉めると
働き続けていました。
僕も父の店で手伝って居たのですが、家に帰って父の足をみて愕然としました。
芋の様にパンパンにむくんでおり、お腹も腹水で蛙の様になっていました。
他界する一週間前に父と話した最後の会話で、父は初めて僕に頭を下げて
『どうか母を大切にしてあげて下さい。宜しくお願いします』と・・・
家族を大切にし、辛くても苦しくても、泣き言を絶対に言わなかった父
今思うと、あれは男の生き様を僕に教えてくれていたのでは
ないかと思います。
それから、7年後僕はC型肝炎で肝硬変末期・・・父と同じ肝臓の疾患で
あの時の父の痛み、苦しみを本当の意味で理解出来ました。
僕の父さんは凄い人だった・・・僕はすぐに心が折れそうになって泣き言を
言いたくなる・・・
そんな時は父を思い出して、息子の僕が病気に負けてどうする?
母を託された思いを果たせずにどうする?
それを自分に言い聞かせて鼓舞しています。
少しでも父に近づきたい・・・人間として大きくなれればなと思います。
私事の長文乱文で失礼しました。
父の命日にお墓参りへ行けなかったので追悼の意味も込めてブログへ
書いた次第であります。