こんにちは、恵清学院講師の石黒です。

 

多くの生徒さん達を指導させていただいてきて、数学が中学になって不得意になる子の共通点で不思議なことがひとつあります。

 

これは講師仲間、塾長などとも話題になることがあるのですが、

ある塾に小学生から通っている子で、数学が得意な子はいないということ。

小学生までは良く出来たのに、「数学」になったら、出来なくなってしまう。

 

何か理由があるのか、たまたま私の周りだけなのか……?

 

 

 

そのことについて思い出すのが、以前我が子が通っていた小学校の校長の話です。

その校長は、全校生徒の名前と顔を覚えているだけでなく、

誰と誰が兄弟か、さらにPTAの役員の保護者の名前と顔、どの子の保護者なのかも

把握しているような方でした。全校生徒は確か800人以上であったにも拘らず、です。

 

その校長とお話しする機会があった時

「算数は実体験があるかないかで、できるかどうか決まるんですよ」

ということをお聞きしたのです。

 

 

どういうことかというと

羊羹を家族の人数で均等にわける、

これはできて当たり前のような気がしたのですが、実際に体験してないと

実はできない子もいるそうです。

 

何かを均等に分けるーー分数の概念ですね。

 

 

この分数の計算をただ「解く方法」だけ習得していても、概念自体習得できていないと、

中学になって、図形や比などに応用されるようになると、

訳分からなくなってしまう。

 

また、図形なども実際に目で見たり触ったりしていく経験から

三角柱とか、球とかの概念が、脳内で作られる。

 

 

つまり取り立てて塾やらなんやらで勉強するのではなく、

子ども達が日常でおやつをみんなで分ける、ブロックや折り紙で遊ぶ。

そんな普通の経験が知らず知らずのうちに、数学的な概念を作り出していくということなのですね。

 

まっ!安上がり!

 

 

また、お買い物の体験もしていないと、二桁以上の数を教えたい時

なかなか苦労するので、ぜひともご家庭で機会を設けてほしいと思います。

 

 

一桁までは子ども達も、なんとかなるのです。指が10本あるので(笑)

ところがそれ以上になると

「10円たまが5枚あったらいくら?」

とお金に置き換えて聞くとわかる子はすっと理解できるのですが、お買い物などでお金を扱った経験がない子は、この手も使えず、本当に理解してもらうのが大変なのです(・・;)

 

終いには「どうでもいいから答えおしえてよ!」

∑(゚Д゚)

 

日常の中でのいろいろな体験、数学を得意な子にするためにも、

小さいうちから、ぜひぜひ意識してさせてあげて欲しいなと思います(^_^)

何より保護者の方などとの体験は、お互いのキズナと相互理解のためにも

ぜひぜひぜひ‼️

 

 

お読みいただき、ありがとうございました😊

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