【キャピタリズム】=【資本主義】
資本者(雇い主)がいて、労働者いて成り立つ経済体制。
雇い主がお金を提供し、労働者が労働力を提供しあって、利益を生んでいく。
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双方が利益を得るはずなのに、
今のアメリカでは働いても働いても、99%の労働者は富を得られないという。

今回はこの問題を題材に、『今のアメリカの資本主義はおかしい!』という事を
マイケル・ムーアが独自の視点と取材方法で作った映画だった。
映像がコミカルだったりで難しい題材ながら、楽しんで鑑賞できた。
$映画好きな経理女のブログ。-マイケル
内容は主に99%の庶民と1%の富裕層の差を映している。

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【家を差し押さえられ、追い出される人々の話】
《庶民》
 7秒に1件という割合で、家を差し押さえられる現状。
 お金を返せず、泣く泣く先祖代々の土地を手放さなくてはならなくなり、
 家の中の荷物を全部燃やすが、行く当てもない。
《富裕層》
 それらの土地を売り、多くの利益を得る。
【パイロットの話】
《庶民》
 『パイロットになりたい!』と夢を持って入ってきた人々。
 人の命を預る危険な仕事にも関わらず、、安い賃金で過酷な労働。
 他にバイトをしていたり、ローンの返済もろくにできなかったり。
 『ファーストフードより安い時給!』と言われていたり……。
《富裕層》
 そのやる気を逆手に取るかのように、安い賃金で雇う経営者。  
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他にも、多くの事例をあげ、いかに利益を得る人が少なく、
得られない人が多いかを取り上げている。

『アメリカ、怖っ!』と思いながらも、前向きに考えられる部分もあった。
日本ではここまでのことは起こっていないが、
決して他人事ではないと感じた。

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私が一番興味をを持ったのは、
【従業員を大切に思っている会社】の話。

雇い主が労働者を物のように扱う会社が多く紹介される中、
こういう会社もあるというのを取り上げていたのが救いだった。

『労働者が意見を言えて、雇い主が聞きいれてくれる』や、
『給与に差別がない』など、
雇い主と労働者が平等でいい関係を築いている人たちは
やっぱり幸せそうで、生産性もあがっているようだ。

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個人の偏った視点からの話ではあるが、
確かに、もっと困った人々を助ける社会であるべきだなと感じた。

忘れてはいけないのは、
富を得る権利は誰にでもある。ということ。
そして、99%の庶民がこの問題に気づき、
団結すれば、1%に勝る力がある。ということ。


こういう問題を訴えかけるために立ち上がる人って偉大。
インターネット上をうろうろしていたら、こんなものを見つけた。

≪ブスの条件 25箇条≫

これは宝塚歌劇団の壁に貼られている、心得のようなものらしい。

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  1.笑顔がない
  2.お礼を言わない
  3.おいしいと言わない
  4.精気がない
  5.自信がない
  6.グチをこぼす
  7.希望や信念がない
  8.いつも周囲が悪いと思っている
  9.自分がブスであることを知らない
  10.声が小さくイジケている
  11.なんでもないことにキズつく
  12.他人にシットする
  13.目が輝いていない
  14.いつも口がへの字の形をしている
  15.責任転嫁がうまい
  16.他人をうらやむ
  17.悲観的に物事を考える
  18.問題意識を持っていない
  19.他人につくさない
  20.他人を信じない
  21.人生においても仕事においても意欲がない
  22.謙虚さがなくゴウマンである
  23.人のアドバイスや忠告を受け入れない
  24.自分が正しいと信じ込んでいる
  25.存在自体が周囲を暗くする

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見た目がキレイでも、態度が悪い人より、
見た目がアレでも、態度がいい人の方が印象が良くて一緒にいたくなる。


ここに書かれている25項目は、
女性だけでなく、男性も当てはまっていてほしくないものばかり。

社会で生活するということは、少なからず人と接する。
そんな中で、これ全てに当てはまるような人と
仕事したいという人は少ない。
『この人と働きたくない!!』と思われてしまったら、
その時点で社会人として失格なのかも。


そういえば、昔、バイトしていたときに
『今日はこの人と一緒だから楽しみ!』と思った人はこの項目に
あまり当てはまっていないし、逆に
『この人と一緒だから今日は嫌だな。。』と思ってしまっていた人は
比較的当てはまっているかも。

……自分自身の普段の生き方をこの項目でチェックしてみたら、
半分近く当てはまってしまった。。

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【表情や雰囲気】
【他人への態度】
結局、自分から発するもので他人の印象が変わる。
また、相手からの反応もきっとよくなり、
さらにいいコミュニケーションをとることができる。

人に不快な思いをさせないように
この項目に当てはまらないような人間になろうと思った。
土曜日にNHKの『追跡AtoZ』で
【アイドル・フォーマットを輸出せよ!】という番組がやっていた。



AKB48のプロデュースで成功した秋元康さんが
海外の市場でアイドルを売り込もうとするドキュメント番組だ。

彼が世界に売り込もうとしているのは、アイドル自体ではなく、
AKB48で成功した独自のアイディアやノウハウ
フォーマット化し、権利を世界に売り出すのだという。


具体的には、
専用劇場に行けば、いつでも会える。
成長していく過程をファンに見てもらう。
 ・3チーム(16人まで)&研究生に分けて、【昇格】【降格】【卒業】といった
  部分をみせていく。
 ・メンバーは10代中心でオーディションで選ぶ。
ファンの投票でメンバー選挙。
●握手会を開催
*『会いにいけるアイドル』を基本とした
 身近存在に感じるようなアイドルというコンセプト。

●楽曲は全て秋元康
●グループ名はAKB48のように地域名を入れた『○○48』にする。
制服を着用
といった内容だ。

このフォーマットを世界に売り出し、
『パリ48』や『モスクワ48』など、
現地の子達でアイドルグループを作る。
地域密着型”フランチャイズ・アイドル”として、
最終的にはそこから選抜し、世界の48を作ることも考えているとか。

また、フォーマット化することによって、ニセモノを防ぐという
メリットもある。

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このような、フォーマット販売というのはテレビ番組で始まった事業戦略。

成功したものとして、【クイズミリオネア】がある。
もともとはイギリスで始まったこの番組は、
スタジオセットや司会者のセリフ、音楽までもがフォーマット化され、
どこの国でも同じ作りになっている。
これまで多くの国に販売されてきて、100億円を超える利益を得たという。

日本でも、多くのTV局が自社の番組の企画や構成のアイデアをそのままフォーマット化し、
海外に販売して利益を出している。

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この戦略を、アイドルに置き換えた。
テレビ番組の収入はCMでの広告収入だが、インターネット等の影響で減ってきている。

だが、アイドル事業での収益は
●『劇場』→ライブ
 ・1度しか見れない!という魅力がある。
 ・大勢の人が集まるので、スポンサーも集まりやすい。
●『オーディション』→テレビ
 ・ライブに行けない人にも広められる。
デジタルコンテンツ
 ・音楽、画像、映像などの販売。
など、様々な可能性がある。

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独特のファッションや海外のアイドルにはない親しみやすさを持ち、
マンガやアニメに次ぐくらい海外から評価されている
アイドル産業。

しかし、日本の文化は海外からの収益率が2.8%ほどしかなく、
認められている割に、収益に結びついていないという。
(アメリカは17%以上もあげている。)


例として、puffyがあげられていた。
puffyは海外進出をした際に成功を収めた。
その目の前のヒットで満足している間に、
アメリカでアニメ化やキャラクターグッズなどの
著作権を先に押さえられてしまったため、
アニメに関わる収益は得られていないという。


海外での収益率を上げるためにも、先を考えて戦略を立てたり、
ノウハウを蓄積していくことも今後の課題となっている。
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番組の最後で秋元さんが
『日本はまだまだコンテンツに関しては後進国だが、
 おもしろいものを生み出せる可能性がある。 
 先進国を意識せず、今あるものを出していって方が受け入れられる。』と言っていた。


この戦略が成功するかはわからないが、面白い考え方だなと思った。